チュンチュン、チュラチュラ

7月になってから、サマータイム導入とか、土日に勤務して平日節電するニュースを見るようになりました。

僕がよく通う目黒の図書館も、午後1時から4時まで閉館するようになりました。そうかぁ、この時間帯がピークなんだ。

この頃に行くと、だいたい親爺さんたちが気持ちよく眠ってます。ほぼ、独占状態で。結構、席とりは熾烈で、席を離れる時も荷物を置いているので、いつまでたっても空きがない。

じゃぁ、この時間帯に追い出されたら、どうするんだろう? 同士たちよ。と、「今月のおすすめ本」の棚にあった、細川博昭著「大江戸飼い鳥草子 江戸のペットブーム」を手にしながら、席をさがす。



滝沢馬琴って「南総里見八犬伝」で、有名ですね? 僕は読んだことないけど。馬琴老はベストセラー作家だったので、書き疲れて、小鳥が唯一の保養。

夢中になって、一時は100羽近くも飼う。ハッと我にかえって、ほとんどを売り払い、手元にはカナリアを残した。てなことが、7年分の「馬琴日記」には書かれているそうです。

そうだ、午後1時から4時まで、図書館を追い出された親爺たちが、手持ち無沙汰をなぐさめる方法がある。しかも、お金が儲かるぞ。



まず、お米と、殻付きの落花生をご用意ください。

お米は、前の晩から酒に浸しておいてください。落花生は、そうですねぇ、20個ほど。

雀が寄り合っていそうな木陰を見つけて、お米をばらまく。「何だろう、あれは?」と雀が食べて、そのうち、ほろ酔いになってくる。「なかなかオツでげすな」と雀たち。

頃合いを見計らって、落花生をばらまく。

「おや? 手頃な枕が落ちて来たよ」と、くぼみに頭をあてがってZZZ ・・・ZZZとなる。

図書館から、ホウキとチリトリを借りて一網打尽。これを、鳥屋に持ってって、買い取ってもらう。



「もしもし」 ん?

「もしもし」 え?

「1時から閉館しますので、起きてください」あ? 夢?

昨夜の落語で、思い出し笑い。手乗り雀、やりたいなぁ。