僕の国家予算改造計画

調べてみたら、1961年から1992年まで活動していたのですか。そんなに長く? 70年代で終わっていたものと思っていました。ATGアート・シアター・ギルドは、僕に映画を教えてくれた「学校」です。

今も元気に映画を撮る99歳の新藤兼人おじいちゃん監督。今村昌平、羽仁進、大島渚吉田喜重諸氏の作品群。三島由紀夫の「憂国」もありましたね。

学生時代に、篠田正浩監督を知ったのもATGでした。

心中天網島」。岩下志麻さんと中村吉右衛門さん主演。近松門左衛門という「教科書でしか知らない」古典を、篠田監督は「これからの長い人生には、こういうこともあるんだよ」と、未来を教えてくれたのです。

そして、モノクロの圧倒的美しさも習いました。



シネマヴェーラ渋谷では、7月22日まで「ATGの光芒」と題して、名作を連日上映しています。

僕は例によって、チラシに見たい映画のタイトルに○を次々と付け、次々に挫折し、未だ1回しか訪問してません。

1日に2作上映。

市川崑監督「股旅」と、黒木和雄監督「原子力戦争」。

「股旅」の脚本は、谷川俊太郎さんと監督が共同で、とは知らなかったなぁ。ご両者のユーモアとペーソスが楽しめました。

萩原健一小倉一郎、尾藤イサオ(皆んな、若い!)が、愛嬌のある演技をして、うまい。監督は、おとぼけ味・トンマ味が好きなんだ。僕も大好き。

トンマの国へ行って、トンマの住民に、さらにトンマを広めたい、というくらい好き。

あ、忘れてた。ピーター・コロンボ警部・フォークおじさんにも、お線香を手向けねば。「『うちのかみさん』を、慰める言葉もありません」。



原子力戦争」は、うって変わってシリアス。今すったもんだしている福島原発を題材にした映画。原作の田原総一朗さんは、すでに70年代に告発していて、映画は78年上映されてました。

原田芳雄さん主演。誰もが彼のような兄貴を持ちたいでしょう。兄貴、からだ大事にしてください。これからも、もっと見たいので。

共演の山口小夜子さんへ。涙が出るくらい拙い演技で、よござんした。小夜子さん同様、モデルで売り出し中の小雪さんの演技にもウルウルしました。

僕の持論です。美人は税金半分でいい。そのかわり、××は2倍。統計上、××は美人の100倍いますから、国家予算も増えます。どうでしょう、総理!



★それでは、「音だっち」ツネツネから。昨日の七夕にデートできず、ケンカしたカップルに捧げます。なかよく、ね。

・7月7日、七夕にちなんで、どうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Tu3w3zjefW4&feature=related