清里でも寄り道してます
清里生活に慣れていないので、朝7時には目覚めてしまう。
ハエが飛んで来た。ハエを見たのは何年ぶりでしょうか。ありあわせの段ボールを折り畳んで、ガムテープで巻いてハエたたきをつくる。待ち構えていたら、僕の工作を観察して危険を察知したのか、どこかへ消えた。
畑を歩いてみました。とうもろこし、かぼちゃ、トマト、豆類。おいしそうだねぇ。無人直売所もある。「そうだ、畑仕事もいいねぇ」と、いつもの思いつき癖が始まる。
木陰に座るおばあちゃんが「どこから?」と声をかけてくる。「そっちは暑いから、こっちに来ればいいよ」。
このあたりの、土地持ちおばあちゃん。
「息子が有機栽培をやっている」という。有機野菜って、よく聞きますね。ところが、これをやるには冬場から土の世話をしなければならず、とんでもない労働だそうです。畑仕事の夢、急速にしぼむ。
「無人直売所に野菜を置いても、お金を入れないで持ってっちゃう人が多くてね」と、あきらめ顔でした。
畑も多いけど、牧場も多い。早朝なので、牛はまだ牛舎の中。暗がりに浮かぶ、背の群れ。牛の空気を吸う。飼い犬も「これから一日、労働だ」ってな顔をしてました。
そう、ちゃんと働くと、ご飯がおいしいよ。
お兄さんが、犬連れ散歩していた。「近くのペンションで働いてます」。宿泊客が連れて来たペット犬を、散歩に連れ出すのだと言う。「え、そんなことまでするんですか?」。そういえば、清里ってペンション多いよねぇ。
ちょうど、長野県と山梨県の県境にある清里。八ヶ岳の南の麓。ディープ・サウス。清里駅と、隣の野辺山駅の中間がJR最高地点1375mの標高ですから、高原です。
僕のネグラの近くに歯科医院があります。医院の前の道には、いつも子猫の飼い猫が2匹。これが、動かない。何があっても動かないで、貯金箱状態。
クルマがよけて通り過ぎるのを、ずっと僕は見てました。あまりにおもしろいので、昼と夜も見に来ました。
まったく変わらない。
いつ、ご飯を食べているのでしょうか? 夜、懐中電灯を照らしても動かない。近づいても動かない。根負けして、寝に帰ることにしました。
ぶ〜ん、と朝のハエ飛来。さっそく段ボールのハエたたきを手に、バシッとやる。せせら笑うように、逃げるハエ。振り下ろす瞬間には、もういない。長期戦で臨もう。
★それでは「音だっち」ツネツネから。清里の夜の木陰を見ながら聴くのにベスト。
・本日のおすすめ。これは本当にいち押しです。ハンバートハンバート「おなじ話」
http://www.youtube.com/watch?v=15dJtvSMC6k