景観がそっくり、ミュージアム

お盆休みで、昨日から僕の長男坊・次男坊が家族を連れて清里来訪。「涼しい、涼しい」を連発してました。蚊取り線香をつけて、存分に木陰で寝そべり、まどろんでちょうだい。

食べることが楽しい清里。それじゃぁ、ご当地をいろいろ案内しましょう。ということでしたが、そこはお盆休み。どこも人出が多くて、往生しました。

僕は行き当たりばったりの性格です。人出を読み、早め早めに行動できないので、どこでも、最悪の混雑に出会う。



清里名所の「清泉寮」。ここは、牧場の牛乳をつかったソフトクリームが名物です。すでに100人ほどの列。並ぶのは坊主たちに頼んで、僕は丘で遊ぶ子供達を眺めていました。広いなぁ。

移動中の道路脇の直売所で、桃を買うことになりました。

山梨県はぶどうが有名ですが、桃も名物。「もも」と書かれた縦長の旗がたなびき、買おうとしても品がない。「午前中に入荷しても、すぐ売れちゃうんです」。

「ならば、今回はどうか?」と挑戦したら、ありました。「今、入荷したばかりです」と店員さん。日頃の鬱積を晴らすように、一箱まるごと大人買い

皮をむいて、掌ですべる桃にかぶりつき、シルが肘にたれる。あの、だらしない食べ方がいい。思わず、首が前に出る。



蕎麦の「北甲斐亭」。ここも、地元マップにはよく掲載されています。

ズラズラとボードに書かれた、予約者リスト。どのくらい待つのかすら読めないので、とりあえず、全員で近所を散歩。蕎麦の畑が広がり、向こうにポツンポツンと家並みと、山並み。

きれいだ。農村は、こうであってほしいと誰もが願うような、絵に描いたような風景。

案内板がありました。「田園空間博物館」。自然、農村の景観、農業施設をひっくるめて、エリア全体を地域資源と捉え、博物館とする考え方。おもしろいですねぇ。

八ヶ岳から吹き下ろされる風を除けるため、土手に植わった松の防風林。そして畑。

ここは「あすた地区」というそうです。明野町の「あ」、須玉町の「す」、清里のある高根町の「た」で、あすた。

さて、肝心の蕎麦。外で待つこと1時間。テーブルで注文してからも1時間。僕達が食べ終わるころには、もはや、待ってるお客はいませんでした。



夜道を歩いていたら、音楽が聴こえて来ました。「萠木の村」では、今「清里フィールドバレエ」が開催中なのです。夜の野外バレエ。「コッペリア」の曲を聴いていると、星の夜空がとても贅沢に見えます。