カリカリ、ピチャピチャのレモンちゃん

「羊の歯医者さん?」と彼女。

「そうそう、助手はオウムで、いつも羊の肩に載ってる」と僕。

「ということは、健康保険の手続きなんかもやる受付は、羊の奥さんで、これがポニーでしょう?」

「出入りの歯科技工士はフクロウなんだ。いつも徹夜で入れ歯の噛み合わせの調整をしている」。

そこの2人、いつまでもやってなさい。

「当たり前でしょ? 羊が歯医者なのは。なぜなら、ワタシは森の妖精さんだから」が常套句の友達、「森だっち」。従いまして、僕もキノコにでもなったつもりで負けません。

「森の妖精」からの電話に、「森のキノコ」の無駄話。実際は、歯が痛いのを我慢して、この5倍ほど電波の無駄遣い。



出掛けました、近所の歯科医院。

皆さんは7月25日のブログを覚えてますか? 道路で動かない子猫たちの話。朝昼晩、晴天曇天雨天、クルマが通ろうがトラクターが通ろうが、とにかく動かない子猫たち。

その飼い主が、歯医者の奥さん。

ゴールデンウィークに生まれたので、3ヶ月目」のが5匹いました。

「ところが、1匹は患者さんのクルマの下にもぐって遊んでいるうちに、ファンベルトに巻き込まれちゃったんです」と悲しい顔。

「え? 3匹じゃなかったんですか?」と僕。

「表に出ているのは、3匹です」と奥さん。

さて、あとの1匹は? いました、カゴの中に閉じ込められて。
「他の3匹に比べて、道路の真ん中が大好きな子なので、さすがに危ないから」。

名前はレモンちゃん。ご飯の時間なのか、カゴから出て来て、カリカリ音をたてる。触っても、我関せずに食べて、喉が渇いたら水を飲む。

身の危険を察知しない子猫4兄弟姉妹。



僕の次の患者さん。見ていると、彼は治療を終わって、クルマを発車させる前に、がに股になって、下を覗く。この図、真剣なだけにおかしい。探す相手を想像すると、目尻が下がる。

目ヤニが出る病気にかかっている子猫たち。

歯医者さんが、動物病院に治療に通うっていう図も、なんだか「森のなかま」みたいだなぁ。



歯痛で外出する気になれず、ネグラで過ごす。気になっていた「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」。小沢征爾さんの久々の指揮。

あらゆるプログラムは、東京で予約した時に満席とわかってました。いつもの、遅れてやってきたファン。

しかたがないので、21〜27日に彼が指揮する「青ひげ公」を聴く。