建築だけじゃないアーキテクト
歯痛のため、17日のブログに書いた子猫のいる「清里歯科」に再診に向かう。数日、水と牛乳しか飲んでないので、チカラが入りません。
だらだら歩いて到着すると、歯医者さんが、赤とオレンジのお兄さんと木立を見上げて何やら相談中。
医院自身は、東西南北が木立にかこまれた2階建て。2人の話を聞いていると、その木立の枝を払う相談でした。
今回の清里滞在では、無性に木を切りたくてハンズでノコギリを購入してましたから、素通りできません。
治療を終えてから、お兄さんの作業を見学。
戸建ての植栽も、東京なら生け垣で、手入れは庭師がやるもの。清里は樹木ですから、林業家の仕事なのだろうか?
先ず、木の下部2mくらいを整理する。枝打ちも、根本から切る場合と、15cm程度残す場合がある。上る時のステップとして残すのだという。
枝は隣家に広がる。隣家は無断で切っていいのだが、その前に自家で処理するのがエチケットだという。
電線・引き込み線を無視して枝は伸びる。引っかかる枝をすべて落とすことはしない。「木の形も見て判断します」。
小枝を残す場合と切る場合がある。「生きている枝は、芽が出るので」。
枝がからまった部分は、払わないのかなぁ? 「下からだと見えるんですが、上にいると見えない部分がたくさんあるんです」。何回も上り下りを繰り返す。
屋根にかかる大枝をバッサリ。「夏は日陰をつくり、冬は保温効果があります。ですが、台風が来ると屋根をたたくんですね」。
診療を終えた先生が出て来る。
「このモミジの木は、20年前に開院した時に植えました」。建物の高さまで成長した年月を想う。
「わかってもらうまでに説明がいるのです。フリーの仕事で、一応ランド・スケープ・アーキテクチャーと称してます」。お昼ご飯時に話をうかがう。
ブドウ農家に生まれた富岡さん。気候、土壌、水、栽培法、細菌、加工品について、浴びるほど本を読んで研究し、実践したらしい。
実践の場も、自家だけでなく、数々の品種の果樹園で。
現在は、熱海の山の環境保全をまかされている。3年がかりの仕事。悠久な仕事って、あるんですねぇ。その方面で、僕は恥ずかしいくらい教養がないと自覚しました。
昨日・今日に環境を考えているのと「土台」も違えば、やってることもパイオニア。
僕は建築に興味があって、建築家の発言に聞き耳を立てています。ランド・スケープ・アーキテクチャーとは、言いも言ったり。まさにアーキテクトしている人でした。
それでは「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」第3弾の紹介。8月20日は映画音楽特集だそうです。「ひまわり」とか「ニュー・シネマ・パラダイス」とか演奏するらしい。クラシック以外も演奏するんですねぇ。
★「音だっち」ツネツネから、数日ぶりの楽曲提供です。いいねぇ。仕事がんばってちょうだい。
・本日のおすすめは、Plentyです。
http:www.youtube.com/watch?v=glzkuPy5HXg&ob=av2e//