工作のプチ悩み、プチ解消

チェーンソーと電動ドリルを揃えたのはいいけれど、腕がともなってない、と感じてました。まだ、1回も稼働させていませんし。思いと腕に、とんでもないギャップがある。

これじゃ、清里での工作遊びに支障が出る。どうすりゃいいんだろうとプチ悩む。

用事があって駅まで歩いて行くと、かつて寿司屋さんだった店舗が、解体中。「これだ」。僕に全然ないのは、現場体験。雰囲気だけでも味わおうと、遠まきにしばし見学。

むずむずして、職人さんに交渉しました。「中に入って見てもいいですか?」。

断られるかと思いきや「足下に気を付けてね、釘の出ている板があるから」と、頭領。年配2人と若者2人の現場。

バールで、建材をおもしろいようにはがしている。

客室部、カウンター部、厨房部、炊飯部、勘定部、トイレ部、階段部、2階2間部、押し入れ部など、くまなく見学。

そこは日本人の職人さん。空間の隅に、壊した建材を種類別に分別して積み重ねる。ほんとに、きめ細かい。



「椅子をもらっていいですか?」と訊く。

「どうぞ」。

客室部の椅子は、25脚ぐらいありました。カウンター用とテーブル用。高さが違います。寿司屋さんのですから、背がありません。

数日前に、僕は粗大ゴミで背のある椅子を拾いました。その構造を見て、つくづく椅子は壊れないように作られていると感心しました。

普通は、座るだけの椅子。ですが、例えば天井の電球を変える時、椅子に乗って変えるでしょ? だいたい、人間の体重は60kg前後ありますが、乗ってもビクともしませんね。

それだけの加重に耐えられるように、どんな椅子も作られている。と、構造を見ながら学びました。

それでは、背のない椅子の場合は、座面と脚をどのように組んでいるのか、知りたくなったのです。最小数の材料で、強度を保つための工夫。考えぬかれている。うなりました。

椅子以外にも、茶箪笥や鏡台も欲しかったのですが、手に余るので、あとは材木少々。彼らは5時に作業をやめるので、それから、心置きなく物色しました。



どうやって、自宅まで運んだか? いつも買物をするコンビニで台車を借りたのです。

皆さんは、歩道がフラットでないのを知ってました? 水はけを考えて、車道に向かって傾斜しているのです。台車を押していて気付きました。

気付いたのはいいとして、ですから、台車は真っすぐ進んでくれません。車道に行こうとする台車を、垂直のレバーでコントロールするのが一苦労。

重量物を台車で運ぶ経験があまりなかったので、ほんとに動きがトンマ。だいたい20歩ぐらい進んで一休みし、荷物を整えてました。

なぜか、グーグル・アースを思い出す。高度から自分を眺めると、我が動きはアリみたいなんだろうなぁ。

「アリでもいいや」とつぶやきながら、自動車なら2〜3分の距離を、ゴトゴトいわせて運びました。

★それでは「音だっち」ツネツネから。疲れた体にしみわたる音です。ありがとう。

・本日のおすすめDouble Famousです。
http://www.youtube.com/watch?v=129wOX3ssnw