若い時は、何も見てなかった

学生時代に初めて清里を訪問した時に、小海線は始発の小淵沢から終点の小諸まで1回乗りました。

東京と清里を往還するのは、いつもバスなので、小海線に乗りたくなりました。いかにも素朴で牧歌的な単線の電車。しかし、31駅・78.9km・各駅停車で約2時間と立派なものです。

皆さんは「高原列車は行く」という歌をご存知ですか? 乗ってすぐ、僕は歌ってました。まるで、小海線のことを歌っているようで、うれしくてねぇ。

「汽車の窓からハンケチ振れば、牧場の乙女が花束投げる」。らンららァ、らららら、らンらン〜。

今、You Tubeを開いたら、作曲は、僕が好きな古関裕而さんでした。ますます、愛唱したい。



そして、車窓から眺める長野県・佐久の田園風景。遠景は秋にはまだ早い。「緑の丘をはるばると〜」。

つい、「あこがれの郵便馬車」という曲が口をつく。こちらも古関裕而さん作曲。いいですねぇ。

「耳を澄ましてごらんなさい」という体験、最近してないよなぁ、まずいよなぁ、大事だよなぁ。

千曲川に沿って走る小海線。河原では、家族に連れられて来た黒犬も走る。野性を解放したかのように、全速力。「気がすむまで走る」姿を見て、涙が出てきました。



小海線各駅には、降りて散歩したい場所がたくさんある、ということもわかりました。

そもそも、山の中なのに、なぜ「小海」なのか? 

今から3000万年前、日本列島は中央部が陥没して海だったそうです。地殻変動で隆起し、現在の地形になったのが300万年前。

1100年前に、八ヶ岳が水蒸気爆発をし、土砂が千曲川をせき止め数々の湖沼=海ができ、水が引いた後も名前だけは残った。のです。

縄文時代の大深山遺跡、千曲川の源流、松原湖奥村土牛記念美術館、白駒の池、龍岡城五稜郭、旧中込学校。

どれも、スケッチしたり、拾い物をしたり、見渡して僕の妄想が無限に広がる場所になりそう。

鉄道の近景には、建築資材を作る工場もあることだし、これから度々訪れることになりそうです。

★それでは「音だっち」ツネツネから。ロードムービーはいいですよねぇ。なんてギターが似合うんでしょ。今回は、レイルロードでしたが。

・本日のおすすめ。curly giraffe
[http://www.youtube.com/watch?v=5YHICPHUtdc:title=http://www.youtube.com/watch?v=5YHICPHUtdc
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