山里で、海辺のことを想う
10月8日付け「山梨日々新聞」の地域面で、小学生の水難救助全国大会が報じられていました。
4人が肩を組んだまま背泳をしたり、ロープ投げで救助するタイムを競う。
そして、甲州市の男子チームがみごと1位に。着衣泳は普段の授業でも取り入れられている、というから本格派です。
僕は小学生時代に神宮プールで溺れかけ、素早く救助された経験があるので、こういうニュースを読むと、ほとほとすごい子供達だと感心します。
所変わって、神奈川県・片瀬西浜海水浴場では、8日から10日まで、「第37回全日本ライフセービング選手権大会」が実施されています。
日本ライフセービング協会が主催する大会です。
小学生低学年から成人まで4クラス、それぞれ男女の部で海難救助のタイムを競います。
僕は、ライフセービングを4年間やった学生を取材したことがあります。彼はやりすぎて、春に卒業できず、半年後の秋卒業にずれ込んだ、というくらい邁進しました。
もともと高校までは水泳の選手でした。でも、それはプールでのこと。「海はまるで違う」と語る。実感こもってたなぁ。わかるなぁ。
波の力・風の力って、穏やかである一方、凶暴ですから。プールの人工波は、しょせん人工です。
「僕でもライフセービングできませんか?」と訊いた時、彼の目は「とんでもないことを言うオヤジだ」と語ってましたが、言葉にはしませんでした。
以来、ライフセービングに憧れています。サーファーに消防士をドッキングさせた任務。
あいかわらず、イメージ先行で語ってますねぇ。
本日、息子たちの運転で清里着。今まで、鉄道とバスを使っていました。今回は、1.5tトラックです。
道中の風景、初めてリアリティがありました。
やはり、10月の清里は寒いです。それは予想してましたが、東京と空気が違うので深呼吸することしきり。
今年、何回目かの往還でご当地にも慣れ、いよいよ生活の場が2つできつつあります。観光気分から、すこしずつ離れてきました。
山間のクールな季節に、場違いなライフセービングの話題が出るようになったのも、気分が落ち着いてきたからでしょうか?
これから「メインの森をめざして」加藤則芳著を寝る前に読みます。