初めてバオバブの木を見る
皆さんは、食虫植物のことは気になりませんか? 小学生の頃に習った虫を食べる植物のこと。
たぶん、理科の授業でした。後から知った学問の大系でいえば自然科学分野なのですが、僕は、人文科学分野で理解してました。
つまり、なんとなく南国には巨大な毒々しい色をした植物があって、飛んで来る虫をムシャムシャ食べ、ついでに人間も食べる。それをアイパッチをした海賊が征伐する、というような。
「虫を捕えるしくみ」と大書された張り紙を見て、おもわず熟読する。
ここは、渋谷区ふれあい植物センター。
しくみは、4つありました。
1 粘りつけ式
葉の表面からネバネバ液を出し、獲物をくっつけて捉える。それから消化液を出して溶かし、養分として吸収する。
2 閉じ込み式
葉の内側に感覚毛があり、虫がこれに触れると葉が閉じる。そこから消化液を出して獲物は消化吸収される。
3 落とし穴式
袋状に葉が変形して、中には液が溜まっている。袋の内側はすべりやすく、這い上がれず溺れる虫を養分として吸収する。
4 吸い込み式
葉の一部が袋になっていて、袋にはドアがついている。ドアについている毛に触ると内側に開き、虫は水と一緒に袋に吸い込まれる。
怖いですねぇ。
虫を人間のサイズまで拡大した時の、葉のサイズは100mか200m。滑り落ち、「養分として吸収される自分」。あれぇ〜。
あるいは、「おいしい話」のメタファーとしても読める。
ガラス張りの温室、今ふうにいえばサンルーム。気分が緩むでしょ? それが都心のど真ん中にあったんです。
しかも入場料100円。
パパイアだのマンゴーだのアマゾンツリーだの、造化のような花の群れ。200種あるといいますが、ほとんど名前はわかりません。
中央に屹立するのは、バオバブの木。アフリカ原産というだけで、飛んで行きたくなるでしょ?
天地を逆にしたような木。今まで見た写真では、枝が根っこのように見える木。ですが、館内にあるバオバブは「まとも」な枝振りで、少々落胆する。
コトン、と音がして、やおら円管のパイプから霧が降りて来る。「15分に1回、水をやってます」と職員の説明。
きれい、じゃわなぁ〜。
2階にある図書室に向かう。最近、植物に興味が出てきたので。
すると、なにやらおばちゃん達が実習中。チラシを見るとセンターでは毎月講座を開いてました。
剪定とか、トピアリーづくりとか、寄せ植えとか、リースづくりとか。別に相談日もあって、植物の栽培や病害虫や肥料について園芸専門家がアドバイスするという。
楽しみたい人には、助かるだろうなぁ。
どっこい、僕の場合は実技的ではありません。植物でどれだけ妄想できるか? というところにある。
今、手元にある3社の名前。
愛知食品、万直商店、龍屋物産。
どれも袋に貼られていたラベルから。ピスタチオの袋。
ピスタチオを食べると、殻が大量に残りますね? 今までは捨ててました。最近は紙袋に溜めてます。
どれほど食べればいいのかわかりませんが、目標は、ちょくちょく出かける清里で、一面ピスタチオの殻を撒きたいから。東京ではできないので。
ご当地では、おがくずやチップを撒いた地面がありました。ならば、僕は木の実でやってみようと。あわよくば、勘違いしたリスだのビーバーだのキツツキが寄って来ないかなと。
一面の殻が「リスを捕らえるしくみ」になるでしょうか?
★それでは「音だっち」ツネツネから。渋谷区ふれあい植物センターで流してほしい曲。
・本日のおすすめ。Carlton & The Shoesです。
[http://www.youtube.com/watch?v=GNDhUtKt_bU&feature=related:title=http://www.youtube.com/watch?v=GNDhUtKt_bU&feature=related
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