隼町通いが始まりそうです
同じ国立劇場でも、僕はもっぱら裏手にある落語・講談の「国立演芸場」しか行ったことがないので、皇居に面した歌舞伎や文楽の「本館」にはお呼びがない。
前に「演芸場」に出かけた時、置かれていた45周年のチラシを見て、来年4月まで、「本館」では記念公演が目白押しと知りました。
それも、名前だけで、あるいは作品名だけは聞いたことあるけど、中身を知らない戯作者のラインナップ。
3月 並木宗輔 「一谷嫩軍記」 市川團十郎
4月 鶴屋南北 「絵本合法衢」 片岡仁左衛門
正座して鑑賞したいラインナップ。永井荷風山人のように、江戸へ韜晦したかったので、まず手始めに馬琴師匠から鑑賞。
チケット料金は、特別席12000円から3等1500円まで。
行ったことの悲しさで、どの席ならどの程度見られるのかわからない。座席表を見てわかりました。
特別席は舞台と花道が真近な席。3等席は3階最後列。ちなみに1等A席は1階のほとんどと、2階5列目まで。
僕は安い順に予約してみて、次々「売り切れ」と出て、やっと2等A席。1階4列50番。これがラッキーでした。
「開幕驚奇復讐譚(かいまく きょうき あだうち ものがたり)」は、「尾上菊五郎、菊之助。両宙乗りにて術譲り相勤め申し候」と口上があるように、2人が舞台から天井奥へ消える大仕掛けがウリ。
しかも、2人同時に宙を舞う。
飛ぶ前、黒子さん達が天井から降りたワイアに菊五郎丈のハーネスを結ぶ。その時、僕の眼前5mもない。
この近さは、一生体験できないでしょう。あまりに近過ぎて、人間国宝であるより「寺島しのぶパパ、がんばれ」の気持ち。
この時の彼の配役は仙女。インタビューで語っているように「現代の仙女レディ・ガガをイメージした衣装」で、本人も楽しんじゃってるねぇ。
装置も照明も、前衛劇のようでした。1874年以来の舞台化なら、ほとんど新作と同じだからでしょうか。
それは、さておき。
馬琴さんは史実に名を借りて、荒唐無稽なストーリーで喜ばせるのがうまいんですね。なぜベストセラー作家だったのか、初めてわかりました。
27日までですから、急いで予約しましょう。
★それでは「音だっち」ツネツネから。出て来る民族はヌバ族でしょうか? レニ・リーフェンシュタール女史の写真集を思い出しました。
曲を聴いていると、五線譜が誕生する前、民族音楽というのは世界共通の感触があるのでは? と気付きました。この曲想も民族ですね。
・本日のおすすめ。Deep Forestです。
[http://www.youtube.com/watch?v=6jZ8VNANHwM&feature=related:title=http://www.youtube.com/watch?v=6jZ8VNANHwM&feature=related
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