捨てた先は、どうなっているの?
ゴミ集めが嵩じて、とうとう港区清掃リサイクル課のごみ減量推進係まで進出してきました。
場所は、品川駅から発車するバス「品99品川埠頭循環」に乗って、降りたのは「品川埠頭」停車場。道路を渡れば「港資源センター」です。
聴いていたのは、「音だっち」ツネツネから届いた曲。
★本日のおすすめ。Brigitte Fontaineです。
http://www.youtube.com/watch?v=8HnEuP02i2g
寒風吹きすさぶ品川駅の、しかも、海岸に向かうエリアにピッタリの曲でした。
何をしに行ったかといえば、資源ゴミの処理をする工場見学。
資源ゴミには、古紙・ビン・かん・ペットボトルなどがありますね? それぞれにラインがあって、またたく間にかたずける。
例えば、古紙は1m×1m×1.8mに固められて、1t弱の重量。ペットボトルは0.6×0.4×0.3mに固められて約2kgになる。
僕が一番気に入ったのは、ビンを処理するライン。
まず洗浄され、コンテナにまとめられ、ベルトコンベアに乗り、ビンの色別に自動的に仕分けられ、カレットと呼ばれる砕かれた状態にする。
プロレスラーの「鉄の歯」とか、文具でいえば「鉄のツメ」ってあるでしょ? 鉄の〜という言葉には、とにかく、なんでも材料を問わず砕くイメージがあって好きです。
がりがり砕く。見ているだけで頼もしい。自動のラインが意思をもっているようで。見入る。
廊下に張り出された「港区家具のリサイクル展」のポスターがありました。何?
展示室に入ると、全部家具。ダイニングセット、サイドボード、ソファ、チェスト、ベッド、ドレッサー、食器棚など。
職員に尋ねる。
「粗大ゴミのシールの貼られている家具は、そのまま処理されます。これは区民が『リサイクルに活用して』と、区民から要望のあった家具を回収して、希望者に無料で引き取ってもらうのです」と。
わかります? 港区民は2系統で家具を処分できる。皆さんの区ではどうですか?
「まだまだ使える」と、もったいない精神を持っている人は、シールを貼って出さずに、リサイクルのリクエストをここに出す。
実際、汚れもキズも無く、さっそく僕は申込書に書きました。しかも5点。
だいたい、2〜8倍の競争率だそうです。狙っている人は、結構いるんですねぇ。
1年で5回、2・4・7・9・11月に実施し、1回に100点ほどの家具が集まる。
引っ越しのある季節は、点数が増えるそうですから、港区民はお金持ちなのか、新しもの好きなのか。
ファッションや雑貨や家電で、リサイクルショップはよく見かけます。家具もあるのでしょうが、自治体もフォローするほど、あふれているんですね。
抽選に当たれば、自費で回収する。これは、当たり前。
「ニトリとかIKEAとか安い家具が出回っていますし、新しい部屋に合わないということで捨てる人が多いのでは?」という話。
これは、港区に限ったことではない。なんだかバチが当たりそうな話だなぁ。