原さんに投資する人いませんか?

本日は4日。東京で日付を先行して書いてます。今回の清里行きでは2泊だけですので、パソコンは持って行きません。

清里は夏の避暑に訪れる土地柄。ということは、冬場になれば東京より寒さも厳しくなるということ。来年の1・2・3月は、零下15度になり、水道管も破裂すると聞いているので、管を暖める電気をONにしておかないといけません。

寒がりの僕が、寒冷地でどこまで耐えられるか? 寒冷地といえば北欧、北欧といえば中でも辺境なフィンランド。 探したら、シベリウスがありました。

部屋の中は暖炉で暖かいのですが、暗鬱な山並みと雲が低く、ひたいのあたりまで垂れ込めている風景でしょうか。

写真は夏の風景。これが、現在ではどのように感じられるかの実験。

いずれにしても、久しぶりの自然邂逅です。

デザイナーの原研也さんの視点が持てるかという実験でもあります。「日本のデザイン 美意識がつくる未来」原研也著。

日本人の美意識は繊細、丁寧、緻密、簡潔だと語る彼。

この資質を忠実になぞれば、クルマも家も繊維もこれだけ将来性があるとプレゼンテーションした内容が書かれています。

僕が注目したのは、観光の項目。

まず、中国・杭州にある「アマンファユン」ホテルから。かつての茶畑を転用して、14ヘクタールの敷地に42の古民家を改装して客室にしたこと。

現代的な快適さを確保しながら、土地の伝統や風土、様式を活用する、というから行きたくなります。

開発のディレクターが吟味した上質さ、それはたぶん、ちょっとしたことで心の底に落ちて来るようなもの。

飛んで、インドネシアのリゾートホテル。

ここで、彼は類型の「植民地式リゾート」に違和感をとなえる。つまり、西洋人が野性に憧れて大自然に身を置くが、食事のテーブルクロスはアイロンのかかった真っ白なものでなくてはならない式の。

そろそろ、やめようじゃないか、と。

そこで提案するのが、温室やドームのない巨大植物園。そこに宿泊施設が点在する。

アトラクションや遊びを期待するのもではなく、休んだり歩いたりする場所。考えたり働くこともできる場所。

農場があり、牧場がある一方で、働く場所にはハイテク設備が整っている場所。

参画する人々は、植物学者、庭師、建築家、情報デザイナーとあります。僕なら、動物学者、畜産家、映画や演劇や音楽の監督、土木家、画家、気象学者・物理学者もそろえたいね。

学生も毎年1万人くらい滞在してもらいたい。



彼がそこで考えたのが、国立公園。日本には、国立公園が24あるそうです。

職業柄、彼は情報のデザインに触れています。情報のデザインも大切ですが、なにより、プロジェクト自身を動かさなければなりません。

その旗ふり役は、一体、どんなポジションの人なんでしょうか?

壮大なプランというのは、実に過去や現在の経験や職業からは「絵空事」と言われます。でも、将来をそこまで延長して考えた原さん。

皆んな、住んでみたいでしょ? 僕は住みたいなぁ。そこで、ヤギと暮らしたいなぁ。