一年中、水が近いカヌーもいいね

きれいでしょ、これ。どこだと思います? 本屋です、古本屋です。写真集専門の「森岡書店」。 

かねがね、行きたい場所でした。やっと11月になって行けました。他の用事も近くであったのでね。

地下鉄・茅場町から、徒歩1分。第2井上ビルの2階。昭和2年に建てられました。ビルは、古けりゃ古いほどいい。予想通りの古い室内に、古本の写真集が居心地よく陳列されてました。

誰もが感じるのでしょう。

スタジオとして、ギャラリーとして使いたいと。

この日も、展示がありました。11月4日に書いた店主自らの著作「写真集」のために撮影された平野太呂さんの写真展。

「ところで、開店のために買い付けに行ったチェコは、あれから行ってますか?」と質問。

「海外はどこにも行けてません」と、寂しそうな森岡さん。

このビルは、日本橋川に通じる運河に面して建てられてます。外を覗くと、鴨が浮かんでいる。「そうだ、船だ」と用事を思い出す。

歩いて、日本橋にある船着き場に向かう。

かつては双十郎河岸っていったんですねぇ。石碑がありました。江戸時代に魚河岸があったなごり、いやぁ、魚屋の金ちゃんに出会いそうだなぁ。

ここから日本橋川をくだり、隅田川に出て、上流の浜町の船着き場まで船に乗る。

11月11日から27日までやっていたイベント「舟めぐり・まち歩き」で、期間中、水上バスが運行していました。

先ほどの第2井上ビルに通じる運河を右手に見て、ずっと進む。江戸橋、鎧橋、茅場町橋、湊橋とくぐって、豊海橋を過ぎれば隅田川

この区間だけ、舟遊びをやっていなかったので、これで満願成就。川は、時間帯によって気分が変わります。冬の夕方ですから、センチになります。シールマンスハモニカ気分。

年代物の鉄橋に、よく似合う。

ここで、夏に撮った清里の大滝を思い出す。

大滝とは名ばかりで、おもちゃのように小さい滝。

この時、カヌー遊びをやってみたいとひらめきました。隅田川でもカヌーをやる人が多いでしょう。

むしろ、都会と自然の両方で遊べるのがカヌーなのではと、図書館でカヌーの本をさがしました。

日本全国の主要な海川のカヌーゲレンデ。ゲレンデですよ、お客さん。スキー場だけの名前じゃないんだね。

北海道・釧路川から、熊本県球磨川まで。途中、キャンプもできそうだから、来年は春から秋までカヌー狂いしたいです。

巻末には、カヌー協会、カヌーショップ、カヌー輸入元、カヌークラブ、カヌースクールと続き、カヌーメーカーとある。

ここで、工作魂がうずきました。

作れるの? 作りたいなぁ。あの、理にかなったようなカタチ、憧れるでしょ? 

激流を木の葉のように翻弄されながらパドルを操る。千曲川もゲレンデとして出ていたので、小海線で下検分してみよう。