ちょっとオカシイでしょ、骨って

港区の赤坂図書館は、区内各館で毎月1回上映される映画が案内されています。ボードに張り出された、その案内4〜5枚を見てました。

・23日 高輪図書館 The Nightmare Before Christmas

後ろから、「なるほど、クリスマスの悪夢ですかぁ」。振り返ると、おやじさんの笑顔が。職員の方でした。

「これ、おもしろかったですよねぇ」と僕。

「私は、見たことないんですが」と、笑顔の職員氏。

で、おもわず「では、あなたの分も一緒に、もう一度見てきます」と応えてしまった。

高輪図書館は、地下鉄・白金高輪にあります。かつては陸の孤島

前に見た映画は、字幕版。今回は、日本語吹き替え版。吹き替え版の映画を初めて見ました。

何がいいといって、映像に集中できるところ。おもしろかったねぇ。

ナイトメアは、ティム・バートンが監督をした映画だと、ずっと思ってました。違うんです、彼は製作。監督はヘンリー・セリックでした。

ストーリーを、思い出しながら笑う。それもさることながら、今年は工作に目覚めましたから、キャラクターやセットの作りに感心してました。

道路標識とか、ドアノブとか、室内のインテリアとか。僕が気に入ったのは、頭にボルトをしている博士。

日本の怪談の浮世絵と一緒で、お化けの世の中は、現世と反対なんです、なにごとも。

明るいより、暗いのが良し。きれいより、汚いのが良し。つぎはぎだらけが良し。陰気が良し。意地悪が良し。

一々、不吉な造形が凝ってる。

最後のタイトルロールを眺めていたら、とんでもない人数のスタッフが働いていました。

今、眺めているの写真集は「骨から見る生物の進化」河出書房新社刊。進化には、あまり興味は無くて、あるのは骨。

フランス国立自然史博物館が所蔵している骨格標本を、パトリック・グリが撮影してます。生存中の動態ポーズをとっているので、骨格が生き生きしてます。

写真は、クロテナガザル。

中国、ラオスベトナムが原産地とありました。この地で、メーシー・グレーの声でも聴きながら生活していたら楽しそうだなぁ。

もともと、骨は美しい。動きの理屈にかなった美しさと、生きている時は見られない謙譲の美しさ。

ですから、白日にさらされると、畏敬を抱きます。

それがポーズをつけると、今度は、ちょっと笑いたくなる。不思議だ。