どんどん寄り道する都築響一兄さん
今年一年、眼球のご多幸・ご馳走・ご祝儀。
日本が誇る世界最高品質のラブドールメーカー、オリエント工業製。ウレタンの上にラバー、ラバーの上にラテックスを乗せ、「ボディやホールはやさしく、おさわりいただけます」の案内。
おさわり法。
「まず、備え付けのウェットティッシュで手を拭いてください。表面および内部はデリケートにできています。体験後はティッシュで手を拭いてください。ゴミ箱は下にございます」。
ホールパーツ:材質/エラストマー
いやぁ、初めて見ました。うれしいねぇ。恵比寿の本屋ナディッフの地下ギャラリーでの出来事。
笑いながらもドギマギしたので、気分はマイケル・シェンカー。
都築響一兄さん(右)、今年2回目の接近遭遇。最新刊「東京スナック飲み歩き」発行を記念して、ナディッフで開催されたトークショー。ゲストは戌井昭人さん。
テーマは、「暗夜小路(あんやこうじ)」。「こうろ」ではありません。駅前にある飲み屋街の「こうじ」。東京23区にある、23のスナック街探訪記。
今回のトークショーは、浅草・上野・湯島地区に限定しての話。
それも、
観光で浅草に行っても、たぶん、ほとんどの人は寄らない国際通り西側と、こととい通り北側。とか上野駅の駅前。とか御徒町から湯島にかけて。
もう、おわかりでしょう。尋常のスナックではありません。
ふんどしバーあり、ニューハーフヘルスあり、女装レンタルショップあり、化粧男子スナックあり。兄さん曰く「食べログには出てこない店」を選りすぐって語る語る。
でぶせん、ふけせん、がちむち、ぴんぞろ・・・・。
「三社祭りはふんどしの野外フェス」って、笑いました。
「本日はラップナイト、とお店の人が言うので。そしたら、お客が、ふんどしじゃなくサランラップを巻いて飲んでいた」。もっと笑いましたねぇ。
勢い余って取材したのが、オリエント工業の葛飾工場。年に2000体も作っているのです。ほろ酔いの社長も会場に現れ、満場割れんばかりの盛り上がり。
木村伊兵衛賞を受賞する前も後も、一貫してキョウイチ味で勝負していた兄さん。ナディッフはアート専門書店だけに、ほとんどの著書をとりそろえてました。
来年1月6日からは、銀座ヴァニラ画廊で「秘鑞の宴 満珍全席」と題した個展があります。
ウフフ。