日本橋から1泊目、京都から53泊目

懐かしの名画「幕末太陽傅」が12月23日から、デジタル修復版でリバイバル上映されてます。チラシを見たら、旧東海道品川宿を散歩したくなりました。

本日の気分、デビット・サンボーン

落語のネタ「居残り佐平治」をメインストーリーにして、その他「品川心中」「三枚起請(さんまいきしょう)」「文七元結(ぶんしちもっとい)」「お見立て」「付き馬」をミックスした名画。

江戸時代は、日本橋から東海道、その第一日目の宿が品川。宿とくれば遊里。お女郎から見ると、遊びの客にも「上」「中」「下」があったんでございますな。

「上」は、来ず。遊びに来ないのが、うっとうしくないから一番の上客。
「中」は、昼来て昼帰る。忙しい夜に来てほしくない、と。
「下」は、夜来て朝帰る。1人だけだと稼げないよねぇ。
そして、
「下下」は、居続け。「そのまた下」は居残りをする。

そうです、サイテーの男・佐平治の物語。お調子者でサイコー。

品川宿に行く前に、パネル展をやっている「品川歴史館」訪問。

川島雄三監督が、出演したフランキー堺さんや石原裕ちゃんとの写真がありました。怖い顔してます。乾いた喜劇をよく撮りました。

井上ひさしさん、大竹しのぶさん、おずぎさん、山田洋次さん、吉行和子さんたちの献辞を読む。

藤本義一さんや今村昌平さんが著いた、評伝「サヨナラだけが人生だ」もありました。45歳で夭折した監督は、「気になる」人だったのでしょう。

引きずるものが多いから、笑うしかない「花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生だ」と酔う。

日本橋から2里の品川宿。現在の北品川から新馬場駅あたり。

佐平治が居残っただろう遊興の旅籠を求めて散歩。土蔵相模と呼ばれた海鼠壁の宿は、ないものだろうか?

あるわけないでしょ。

わかっていても、さがす。下駄の鼻緒(はなお)のすげ替え看板。こんな骨董商売が、まだありました。地霊でしょうか。

うれしい。

それでは、デビット・サンボーンもう1曲。I got news for you。うれしいニュースがあります。

見つけました、つい1ヶ月前に開店した古本屋さん。「街道文庫」。

「ここは8月まで、駄菓子屋でした。このあたりで店を探していて、9月3日に賃貸契約したんです」と店主の田中さん。

街道好きが嵩じて、30年間街道を歩き、街道本を集め、街道沿いに、街道ばかりの古本屋を開業。徹底してます。

よくよく話していると、さらに驚いた。

ジャーニーランって、聞いたことあります? 旅プラス走。走りながら、旅をする。一体、生真面目なのか、風来坊なのか?

東海道中山道日本アルプスフォッサマグナ、塩の道などのジャーニーランを主宰している人。

ばかりか、ハンガリー4倍トライアスロンで、904kmを85時間で走り6位入賞。とか、飛騨ウルトラ156ツールド空海参加。アメリカ中西部横断ジャーニーランといった経歴。

実体がわからないけど、なんだか凄そう。訂正、凄い。体育系の文化系。

一応、開店は平日10時〜19時。金・土13時〜20時。日・祝9時〜18時。でも、買い付けやジャーニーランもやりますから、店を閉めている時もあります。

電話090−3096−7831で確かめてね。