モームの「雨」を読書する「モロだっち」

皆さんは、今年の夏に登場した「モロだっち」を覚えておいででしょうか?

ロッコに2年滞在し、秋に帰国しました。ところが、12月にまたアフリカへ。同じアフリカでも、地中海側でなく、南半球。
コモロ連合って国、知らないよねぇ。

シーラカンスバオバブの木で有名なマダカスカル島と、アフリカ本土の中間にある諸島の国。

そこからの、第一報。こちとら、ストーブにしがみついている折りも折り、あちらは夏でしょうから、うらやましい。

・ここは典型的な高温多湿・熱帯性気候の地でいまちょうど雨季(11月〜5月)にあたり、気温25〜28度。このところ、昼すぎにバケツをひっくり返したような烈しいスコールがあります。

・島はバナナやパンの木、ヤシの木、マンゴーその他熱帯樹林の
濃い緑に包まれていますが、コモロは世界最貧国のひとつ、近所の子どもたちは裸足で駆け回っています。

・当地は食糧が極端に乏しく、当然種類も少なく、ここにいると
ロッコがとてつもなく豊かな国に思えてくるほどです。

・玉ねぎは小玉ねぎの大きさしかなく、じゃがいも・人参・キャベツ然り。まあトマト、ナスはありますが。それからデザートにマンゴーと小さなバナナ。

ビーチサンダルで散歩したいねぇ。

・カツオやマグロが1本丸ごと入手できたときは、男どもが腕をふるいたたきや刺身にします。なんといっても食材が限られるので、繰り返し同じメニューが登場することになります。

・町に近い海辺にはプラスチックゴミが波間に漂い、打ち寄せられ、人の住むところはゴミだらけ、途上国に通底する光景です。
この前の日曜日には住居前の道のゴミ拾いをしました。

ゴミ拾い、いいねぇ。気分は、アナ・マリア・ヨペックでしょうか。

・住まいは以前フランス領事が住んでいたという家を借りているので寝室は4つ、バストイレは3つありますが、温水シャワーが使えるのは一か所だけです。

え?

・朝7時から午後3時までメイドに現地人の寡婦を雇って、主に掃除と洗濯をしてもらい、週1昼食をつくってもらいます。

なんですと?

・夜8時から朝6時までガードマンも一人雇っています。銃は持たず、夜中テラスに寝転んで本を読んだり携帯で音楽を聴いたり…。

・怖いのはハマダラ蚊。マラリアになりたくないのでねぇ。

領事の屋敷で、テラスで音楽。エマニュエル夫人生活満喫の「モロッコだっち」→「コモロだっち」の近況。

イスラム国なので年末年始はありません。元日は一応祝日で、休日は1日のみ。

そう、新年はコモロで迎えるのね。それでは、おめでたいマンリョウの花を贈りましょう。蚊取り線香(持ち歩きタイプ)と蚊帳をつって、よいお年を。