観察だけでも、めっけものでしょうか

今年のお正月は、ほんとに晴天続きでした。風は冷たいですがね。

外に出ましたが、家でゴロゴロもしてました。去年から清里通いをしていたので、「限界集落株式会社黒野伸一著を読みました。音は、サンダーキャット

65歳以上が集落の半分以上を占めるのが、限界集落。えぐるようなネーミングですよねぇ。地方の実体は知りませんが、自然とか地方が視野に入って来たことは確か。

そういえば、ピアニスト辻井伸行さんの番組を見ていて、感じたことがありました。

つまり、土の柔らかさ、草の匂い、風の音などが、作曲にどれだけインスピレーションをもたらすか、ということ。カーネギーホールでの成功も、オゾンやミネラルやビタミンがたっぷりあったからでしょう。

振り返り、大いに遅ればせながら、クリエイティブの栄養素を摂取してこなかった実感。

本は、「マクドもない、スタバもない、セブン・イレブンさえない」、中央高速で2時間あまり、インターチェンジを降りてから、ゆうに1時間かかる」限界集落の物語。

BMW7シリーズのクルマで着いた兄さんが、食のテーマパークで株式会社を作り、地元の農家娘と結婚して大団円。

リーマンショック以降、農業が若者の就職先として注目されています。とうとう小説にも登場。

僕には、シイタケ栽培をやりながら林業法人に勤務している友だちがいます。会う度、「自然とか、やすらぎを語るのは都会人なんだよね」と言う。

よくわかる。

学生も、地方を志向するのは、都会出身の学生ですから。そして、農業研修と称する「使えない若者」の集団移住。

でも、確率は低くても、「よそ者」でなければ変えられないのも確かでしょ?

大手コンビ二や外食は、丸ごと契約農家にして脱農協が進むのでしょうか?

去年、目黒消防署近くにあるブリッツ・ギャラリーを訪問しました。

イギリスの農家「チャールストン・ファームハウス」を撮影したトミオ・セイケさんの写真展です。1900年代初期、作家や画家がたまり場にした農家の写真。しかも、オリジナルプリント

深みがあって、とてもいい。

農業・酪農と付き合いはできます。でも、僕は、やはり観察者なんだよねぇ。