急峻な地形を前提に話し合いましょう
1月9日に、小説「限界集落株式会社」の話をしました。
それから結構気になっていて、引き続き「限界集落の真実」山下祐介著を読みました。
このネーミングは、大野晃さん。1980年代末に、当時、高知大学にいた大野教授が、過疎の最先進地域だった高知県大豊町を調査して名付けたそうです。
すでに、20年以上使われている言葉だったんですね。
65歳以上の高齢者が半数を超え、独居老人世帯が増加し、社会的共同生活が困難になり、やがて、人口・戸数ゼロにいたる。
ところが、人間の生態とは不思議なものですねぇ。
そのようなストーリーで、消滅した集落は無いことが、山下准教授の調査で確認できたらしい。
鹿児島県・南大隅町、新潟県・旧大島村、京都府・綾部市、秋田県・藤里町など、全国の過疎地を歩いたレポートです。
共通することは、山間部だということ。
1970年代は、仕事で全国を取材・撮影しました。確かに、すでに当時から若者はあまり見かけず、夜7時に町に人はいませんでした。
「留守がちな住宅に、猿が住み着いた」
「台風後に、おじいさんが風倒木を撤去中に転落」
「突然通話が途絶え、家族が駆けつけると倒れていた」
と、事態は深刻です。問題山積。一方に人口、社会、家族、世代、扶養と、他方に雇用、産業、流通、保障がある。
で、「森と水会議」に参加してみました。
森林を持つ48自治体の首長が集まる会議、中沢新一さんの講演会もあり、イベントとしては大規模なもの。
本日は、東京農業大学の宮林茂幸教授がコーディネイトした、「実践者」の集まり。
伐採した木材だけでなく、倒壊した家屋の廃材も有効活用して「東日本復興合板」を作る。
あの坂本龍一さんが代表を務めるmore Treesでは、ペレットストーブを支援したり、木の携帯電話を作る。
アナウンサーの草野満代さんは、子供が森や木に触れる「木育」を提唱する。
活動が具体的です。
確か2011年は、国際森林年でした。流れは今年も続いていて、国内委員会があったんですね。
養老孟司さん、c.w.ニコルさん、出井伸之さん、沼田早苗さんたちが、森づくりを支援している。
去年、チェーンソーを買って、始めて風倒木を切って遊んでました。自分でやると、木の匂いが自分のものになる。おがくずも、いとおしくなる。
なんなら、チェーンソー貸しますよ。「音だっち」ツネツネから来た曲でも聴きながら、いかが?
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