ちゃんとした原作あっての3Dだよね
このブログでは、写真を毎度3枚載せています。
加工・修正はしてません。正直に言えば修正・レタッチする技術がない。できましぇ〜ん。
技術を持っている人から見れば、写真のレタッチは未だ発展途上なのでしょう。いずれにしても、現在は、写真家とレタッチマンの共同作業で写真が作られる。わけても、広告写真は。
ぼやぼやしていると、レタッチの領域が80〜90%で、カメラは10%くらいという広告もある。写真家の地位は、どんどん下がる。
篠山紀信さんの写真は、全方位にピントが合い、まるでスキャニングしたようなので、結果として、複数の写真を合成レタッチしたように見えてしまう。という笑えない喜劇が起きる。
じゃぁ、今のところ、どこまでフォトショップを使って表現できるのか? を一覧したのが「ほめられデザイン事典 写真レタッチ・加工」諌山典生 他著。
色変換したり、画像を明暗化したり、物を消したり加えたり、といった基礎編だけではありません。キモカワイイ風、ウォーホル風、トイカメラ風まで計148テクニック。
「映画のような低彩度、高コントラストな風景写真」なんてのもレタッチでできる。
遊びたくなるよねぇ。
風景の手前と奥をぼかして、中央だけピントが来る「ジオラマ風」写真も出来ちゃうんだから。
これは、渋谷のDIESEL ART GALLERY にあったGLAMOROUS FUTURIST の看板。こうなってくると、お見事としか言いようがない。
曼荼羅を思い出しました。あの細密画をレタッチしたら、とんでもない画像が作れるのではないか? 音はSINSKEでどうでしょう。
ところで、スピルバーグ監督の「タンタンの冒険」はご覧になりましたか? 僕はまだ見てませんが。
3D映画は、ティム・バートン監督「アリス・イン・ワンダーランド」しか見てません。ジョニー・デップ主演の。
原作、監督、主演の3拍子そろっていたので3D初体験。
今回「THE ART OF タンタンの冒険」ムーランサールジャパン刊をめくって、3Dの製作過程を見てみました。
これは、タンタン役に選ばれたジェイミー・ベルの頭部を3Dスキャンしている風景。
これを、丸い頭のコンピュータ・モデルにはめ込む。
とはいえ、当然ずれる。どの結合が最良になるか、たぶん地獄の時間がかかったでしょうね。そして、塑像制作。
スピルバーグ監督は、原作者のエルジェと会って、30年近く映画化権を持っていたそうです。ニュージーランドのVFX制作会社WETA DIGITALの技術で、念願のライブ・アクションになった次第。
メイキングの本。本ではなく、メイキングの映画を見たくなりました。