シワだらけの小鬼たちを退治する

皆さんは、もう立ち直りましたか? 決まってるでしょ、昨日のザック・ジャパン敗戦の話ですよ。

どうも釈然としない。「どうしてパスが通らなかったのか? なぜ、そこでボールをキープできない?」と、薮睨みの目つきでブツブツ。

木曜日は、水泳教室の日です。が、その気になれず。海パンの変わりに本を持ち、プチ家出してプチグレる。

駅までの道のりにある金魚屋で、おじさんが金魚を買っている。

「釣ってきたフナと一緒に、金魚を泳がせようと思ってね」。そんなこと、できるのかなぁ。金魚をいじめないのかなぁ。

「飼い方次第では、3年でも5年でももつよ」と、まるで孫を自慢するような口ぶりで、ご満悦。

僕も、しばし鑑賞。金魚って、結構すばしっこく動くんですね。筋肉が発達しているからか。

金魚すくいをやっても、すぐ死んじゃうでしょ?」

「すくわれる金魚は、お客が散々追っかけてヘトヘトになっているから」と、金魚屋のお兄さん解説。道理だね。

「挿絵画家アーサー・ラッカムの世界」新人物往来社編を眺める。

ルイス・キャロル不思議の国のアリス」、ジェームス・バリ「ピーターパン」、シェークスピア真夏の夜の夢」、「グリム童話」、「シンデレラ」、「イソップ物語」、「マザーグース」。

どれも有名ですね? 有名ですが、どれ一つとして、ちゃんと読んだことはありません。

美しさと醜悪さが同居した画風。うやうやしさと意地悪が混ざった画風。皮肉が好きなイギリス人、そのもの。

ワーグナーニーベルングの指輪」の絵も描いてました。

この曲、卒倒するほど演奏時間が長い。これにはワケがあって、壮大な神話だからでしょう。

本では「序夜 ラインの黄金」、「第1日 ワルキューレ」、「第2日 ジークフリート」「第3日 神々の黄昏」の代表的場面を挿絵で紹介。

ただ今、僕はグレているので、曲も最後まで聴きません。

クリスティーナ・ロセッティ原作「ゴブリン・マーケット」を初めて読む。

ゴブリン=シワだらけの小鬼。

・小川が流れ、ゴブリンたちが暮らす森にやってきた姉妹。そこで2人は果物の売り声を聴く。

・好奇心の強い妹は、ゴブリンを一目見ようとする。姉は逃げる。

・妹は果物を買うが、お金がない。「金の巻き毛で買えばいい」と言われ、ブロンドの髪を渡す。

・ところが、その果物は食べると衰弱して死ぬ。さ〜て、姉妹の運命やいかに?

ゴブリン? 聞いたことあるなぁ? そうだ、ホブゴブリンだ。アイルランドのエール。結構度数があります。

鼻がとがり、耳が立つゴブリンに会いに行こうと渋谷に進出。その名も、ホブゴブリンという名前のアイリッシュ・パブ。

いました、いました。イケズな横顔。邪悪なポーズ。店内の棚には、空き瓶が100本ほど並んで、ラベルのゴブリンたちが客を見下ろす。

こっちは、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」でやり返す。