そろそろ2年目に入ろうとしてます
グッドデザイン賞が、建築部門でもあるのを知りました。
11年度に受賞したのは、住友不動産の製品開発室長の、和泉沢忠晴さん61歳。9年前にも受賞していた一級建築士のお父さん。
マンションやオフィスビルの開発一筋で、年80棟のプランを考えているといいます。例えば、年80もの新曲づくりや、年80もの新製品づくりを想像すれば、どれほど次々とアイデアが必要かわかる。
で、普段から訓練。どうやって?
海外に自腹で出かけ、風景や町のデザインを「まるごと盗む」つもりで写真を撮りまくる。建物自身も外観、内観、パーツを撮りまくる。
溜まりに溜まって、その数30万枚。それをテーマ別に分類しているらしい。
マンションを「自分空間」「美術館」といったキーワードでプランニングするのは、想像できる。でも「ガラス制震壁」とか「防音通風雨戸」とか「空気落雪屋根」となると、どんな構造なのか。見たいよねぇ。
目に付いた建物を撮っていたら道に迷ってホテルに帰れなくなった、とか、ベルリンの大使館街では3人のガードマンに取り囲まれて銃を突きつけられたとか。
冒険家のお父さんの冷や汗。
そんな時の気分は、熊蜂の飛行でしょうか?
これ、リムスキー・コルサコフ作曲。ピアノやバイオリンやチェロでも演奏されている。
和泉沢さんの隠し技は、和紙のマスキングテープ。
白い建築模型を作り、外壁の色を決める際に、高級感や落ち着きが欲しい時に、実際に貼って見る。
牡丹、桜、萌黄など、微妙な色合いがそろっているらしい。これも見たいよねぇ。マスキングテープといえば、チョコレートのM&Mみたいな、にぎやかな色しか知りませんでした。
建設現場というのは、こういう人々のアイデアを原寸大で作っている。
惹かれます。
まずもって、かっこいい。
作業着、いいよねぇ。道具、たまらないよねぇ。作業中の姿勢、りりしいねぇ。
資材や部材が主役で、人はそれに沿う姿勢で作業をする。水平・垂直・斜め・仰ぐポーズの美しさ。労働姿勢。
僕の散歩写真の、見逃せないテーマでもあります。
3月に入って、気付きました。このブログ、たぶん去年の3月上旬に始めました。あっと言う間の1年間。
読んでくれてる皆さん、ありがとう。生活改善に何の役にもたたず、すいません。
出掛けたい、やってみたい、読んでみたい、見てみたい、話してみたい。聴いてみたい。
やればやるほど膨らんで、正確には目移りして、どんどん収拾がつかなくなる。断捨離からますます遠くなる、歩く煩悩。
「熊蜂の飛行」も初体験の曲ながら、ピアソラの「アディオス・ノニーノ」も聴いたことがなかった曲。
全国・万国の室内・屋外現場で働く人々に、今日も一日お疲れさんの曲を捧げます。骨休めしてちょうだい。