ちょんまげベートーベンも見たい
新宿区の若松地域センター訪問も3回目。
明治通りと職安通りの大通りが交差する「東新宿駅」から、地下鉄・大江戸線沿いに歩いて「牛込神楽坂駅」まで。地図に書かれた町名が気になる。
今まで、ほとんど歩いたことがない。
・「若松河田駅」付近 余丁町 富久町
・「牛込柳町駅」付近 市ヶ谷薬王寺町 市ヶ谷甲良町 市ヶ谷山伏町 市ヶ谷鷹匠町 南楠町 二十騎町 弁天町
・「牛込神楽坂駅」付近 細工町 納戸町 払方町 箪笥町 袋町 横寺町 矢来町
方角は、中央線に添って牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠と続く、その西側です。つまり、江戸城外の町人たちの住んでいた地域ということ?
東西線と都営新宿線の間に、都営大江戸線ができたおかげで、江戸の匂いのする町がすべて徒歩圏内になった。漱石山房通り、矢来能楽堂も近い。
迷ってみたい町だよねぇ。「音だっち」ツネツネから来た曲を聴きながら。
・本日のおすすめ レキシ「きらきら武士」です
本日は、夜目に輝くバイク屋の光景に出会う。ブリリアントだす。
去年の秋から始まっていたレーザーディスクでのオペラ鑑賞会。区役所の年度末は3月ですから、今回が最終回です。
地域散歩に時間をとられ、コンビニであわてて食料・飲料を購入。会場に到着した時は、上映直前。
場内暗くなり、まずサンドイッチを食べる。次にチーズバーガー、最後に肉まん。
映写のためにある会場ではないので、床はフラット。最後尾の僕は、前席にいる人々の頭がじゃまして、字幕が読めない。
前回、鑑賞会を運営している地元のオペラ同好会の人から「『フィデリオ』は、ベートーベンが作曲したオペラです」と教わる。
とはいえ、例によってクラシック耳にはなっていませんから、曲は味わえない。なんとなく、ベートーベンらしい荘重な音楽だな、という程度。
今回も、ストーリーを知りたくて来たので、字幕が読めないのは致命的。やおら、椅子を持って空いているスペースに移動する。
18世紀のスペイン。セビリア近郊の刑務所が舞台。
政敵に投獄された男と、その妻の物語。
夫を救い出そうと、男装して、名もフィデリオと変え、牢番の下働きをする。
あろうことか、牢番の娘がフィデリオに恋をするところが、宝塚のようで苦笑する。父親の牢番も、積極的に結婚をすすめる。「人生には、お金が大切」とまで歌う。
フィナーレ、司法大臣が刑務所に視察に来て、政治犯たちは釈放される。
大臣の旧友だった夫。再会を喜び、鍵を取り出して彼の手錠を外そうとする。
「いやここは、あなたに外していただこう」と、フィデリオから、本名のレオノーレにもどった彼女に鍵を渡す。
ベートーベンは、1770〜1827年の人でした。日本でいえば、江戸時代の明和から文政期。
「フィデリオ」初演は1805年=文化期。おもしろいよね、江戸風俗の花が開いた文化・文政と、ベートーベンの生きた時代が同じだったとは。
江戸時代、「まつりごと」を同時代で描くことを許可しなかった幕府。このオペラの台本は、史実をヒントに書かれたものなのでしょうか?
上映は、カール・ベーム指揮。知らないので、バーンスタイン指揮のを聴いてください。