難しいことは、わかりやすく語ろう

16日に、詩人で評論家の吉本隆明さんが亡くなりました。

連日、各界の代表者のような方が、哀悼の記事を出してますね?

1950年代から2010年代まで、これほど長い文筆活動をしてきた人もめずらしい。

やって来た人もいますが、登場人物の名前や場所が違うだけ、あるいは章建ての前後を入れ換えただけのような本を出す人がほとんどでしょ?

つまり、売文屋さん。店舗。内職。

やっぱり、個人に響く文章を読みたいよね? 読むなら。

作家の高橋源一郎兄さんは、吉本隆明さんのデビューから今日まで読み続けて来た人。イコール、少年時代に吉本さんの詩に出会い、おじさん時代まで読み続けて来た人。

早熟な源一郎少年は、どこで暮らしてた?

20日に、麻布区民センターで彼の講演があります。演題は「私と麻布」。彼は、中学校が麻布学園なのです。残念ながら、僕は用事があって出席できなくなりましたが。

確か、吉本隆明さん自身も、もんじゃ焼きで有名な月島の生まれじゃなかったか?

なんで、こんな話になったかというとですね、

「音だっち」ツネツネから、こんなメッセージが来たからです。

・本日のおすすめ amazarashiです。

・ロックはやはり田舎から出てきますねー。田舎に住んでる若者はそこにいる閉塞感をなんとか打ち破りたいと、もがいてるんですよね。

・たぶん、これだけネットが発達した今でもそれはあまり変わりがないように思います。

都会出身のロックは、あまりないの? そうなんだ、知らなんだ。

吉本、高橋ご両所は、都会でも閉塞感があるから、考えることを始めたのではないでしょうか。「とりあえず、まず、一人で考える」と。

言われてみれば、僕の散歩は閉塞感打破なのかなぁ? え、へ理屈も度が過ぎる?

まず、散歩でゴミ拾い。プール帰りは腹ぺこになる。で寄った中華料理屋でもらった紹興酒の空き瓶。半年ほったらかしにして後、紅白の梅の枝を挿す。

これに、どんな孤独があるか? あるわきゃない。ないけど、この行為に孤独を感じる人がいるかも? して、そんな孤独も悪くはないし。

これまた、輸入リキュール・食品屋で買った品々。

・奥中央の少年パッケージは、ココアパウダー。暖まりそうだ、スペイン製ってとこがね。

・隣の1920年代写真袋は、ポテトチップ。イギリス製。こういう写真の前は素通りできないぜ。

・左奥の米・クラッカーを買ったら、右奥の台湾「ドリトスもお薦めです」と、店員に言われました。

・手前の伊・バジルペーストソースを買えば、米「ピリ辛サルサソースもお試しください」と言われる。赤児の手をひねるより簡単に、ひねられる。

・米・イチヂクも、「ヨーグルトに入れてもよし」となると、やりたくなるな。

・チーズは、おフランスと、おデンマーク

計3591円で、上等舶来。加えて、八百屋で拾ったアボカドの空き箱に詰め合わせる。

軽薄の連鎖。風狂の思索。嘘うそ、ただの気分。

散歩の友として、これだけ買いだめすると安心する。貧乏性だし、気が小さいからね。

見つけました、裏通り風景。現代美術だなぁ。

家と家の隙間、裏手には電気メータが据え付けられていて、今までも結構撮ってました。そのうち、写真展「電気メーター」をやろうかと目論んでるくらいです。

数の違い、方向の違い、高さの違い、色の違い、年代の違い、注目してください。そこに住んでいる人の生活が浮かぶほど、表情があることに気付きます。

「現代美術の文脈の中で音楽を素材として扱い  〜〜  それらを通したコミュニケーションの新しい可能性を示唆し、世界の層の豊かさを知れるような価値観を提案していきます」。

これ、蓮沼執太さんのライブのチラシから。

「3つの映像と音楽をパビリオン空間に現前させます」と続く。

執太兄さんの文ではなく、学芸員の文でしょう。こういう言い回しにしないと、現代美術じゃないと勘違いしていますね。閉塞感満載。寒いねぇ。

チラシ、すかして言えばフライヤーを読んでいたら、彼は1983年東京生まれでした。

これも20日開催、ん〜行けずに残念。ちなみに会場はラフォーレミュージアム原宿です。