知らない言葉採集になった一日
ミクロラプトルのことは、3日ほど気になっていました。
羽毛の恐竜ですって。1億2千万年前の白亜紀に中国にすんでいた。米中の科学者が復元した図を発表。見ると、鳥にしか見えない。
4本足、でも鳩サイズ。
何が「発見」かといえば、黒・灰色・白の色素が見つかったので、現代のカラスと同じように、光があたる角度で黒や青に見えるらしい。
それなら、鳥でしょう?
あわてないで。恐竜から鳥へ進化する過程の恐竜なんだね。でも、プテラノドンなら恐竜らしさがあるけど、ミクロラプトルは、どう見ても鳥にしか見えない。
しばし復元図を見入る。カラスの羽が道に落ちていると拾い、光にかざす習慣があるので。
すると本日は、群馬県の林業試験場が、「クマ剥ぎ」被害を発表。
クマが、スギやヒノキの樹皮を前足と口で剥ぐ。むき出しになった白い材を食べる。木材の中には、甘い樹液が流れているのだった。
そろそろ伐採期を迎えた太い木をねらう。「マグロでいえば、大トロばかり食べる」と嘆く林業家。
冬眠からさめて餌をさがしたが、春は木の実がないので皮を剥ぐ。クマにもクマの都合がある。
闘いは、なおも続く。
都立井の頭公園では、「かいぼり」計画を発表。どれも聞いたことない言葉ばっかりです。
井の頭池で、池の水を抜いて1ヶ月ほど天日干しするのだという。池の水って、どうやって抜くのだろう? 栓があるとは想像できないのだが。
でも、何のために?
前々から池にすんでいたモツゴ(クチボソ)やウグイやタナゴが肩身を狭くして、外来種が肩で風ならぬ、水を切っているから。
夜の闇にまぎれて、飼い主が放流したペットでしょうか。繁殖力があるので、池を占拠しているのだった。
繁華街の、その筋のお兄さん方の「夜回り」を想像する。怖いけど、怖いもの見たさの在来種たち。苦情が寄せられたので、捕獲・駆除に出動する職員の図。
カミツキガメって、どんだけ噛み付くの? 知りたいよねぇ。「ガン飛ばしてんじゃねぇよ」と、在来種にからむのでしょうか?
そこに、「まぁまぁ」と、強面ながら人情がらみで登場のブラックバス一家。ブルーギル組も、着々とシマの拡大を狙う。
「水の反射」を聴きながら、散歩。「大山道 追分」の石碑がある。
落語「大山詣り」の大山道。
すぐ喧嘩するので、仲間から敬遠されている男。「おとなしくしているから」と、一緒に神奈川の大山まで参詣に出掛ける。お詣りは無事すんだ。
帰りは、海を見ながら江戸に帰ろうと宿をとる。朝起きて、我が身の異変に気付く。
と、ここまで反芻していたら、な、な、なに? 思わず「抱っこさせて」と少女にお願いする。
しばらくすると、クークーと鳴く。
「降ろして欲しいって言ってるの」。降ろそうとすると、「産まれて3ヶ月の赤ちゃんで、降ろすとどっかへ駆け出す」ので、少女へ返す。
「マメシバ」ですって。オトナになっても、柴犬の半分サイズで、珍しい犬種。白は、さらに珍しいのだった。
「お父さんもお母さんも黒。子は2匹産まれ、兄弟も黒。この子だけ白」。親子は、すべて同じ色じゃないんだね。
花が大好きで、部屋では花とじゃれている。
「写真撮っていい?」と聴くと、少女やおら手を前に出して指を動かす。
すると、マメシバはカメラ目線になる。おもしろいねぇ。
「キメガオする時は、こうやるの」。決め顔のことでしょうか? 決め顔されて、さらにメロメロになる。