出会うと、思わぬことになっていく
ドイツで行われている世界卓球男子、準決勝でドイツに3−1で破れる。悔しい。
サッカーと同じように、卓球にもブンデス・リーガがあったんですね。改めて、どんな意味かと調べたら「(ドイツ)連邦リーグ」のことでした。
ドイツは世界ランク2位。ということは、名コーチがたくさんいる。ですから、日本選手もブンデス・リーガに参戦する。すると、コーチと選手の間で師弟愛が生まれる。
放送中に、心配顔のドイツ人コーチが映ってましたね。劣勢の日本人の愛弟子に向ける目。
個人と個人のつながりが、母国愛を超えるシーンでした。
一方、家族愛でいえば、日本最強なのが、サザエさん一家。
長谷川町子美術館の最寄り駅、田園都市線「桜新町駅」に、ついに登場しました磯野家の銅像。
「スポニチ」の記事が気になって、出掛けました。
「波平は抜け毛知らず。毛根からしっかり、ペンチでも切れない超鋼毛」。一本毛は特殊合金で、弾力性のある高硬度ワイヤ製というから、気になるじゃありませんか。
2年前に「こち亀」の銅像が壊され、そのメーカーがリベンジに燃えて製作した。
一本毛は、スッと立たずに、クルんと丸まっていました。指の腹で触る。触りたくなりますよ、これは。
すると、スキップして少年接近。
「除幕式には、チータ(水前寺清子嬢のこと)も来たってテレビでやってた」と元気いっぱい。地元少年の話に押されっぱなし。
「ところで、何の本持ってるの?」
「これはベートーベンの第九のスコア」
「キミ、高校生?」
「4月から普通高校に通うんです。そして、大学は音大に進んで指揮者になる」
BEETHOVEN SYMPHONIE 9 d moll op.125の表紙も誇らしげに、風のように去って行った。キミなら、立派な指揮者になれるよ。桜咲く、おじさんと「桜だっち」になろう。楽しみだね。
4月6日には、上野へ落語を聞きに行きます。
チケットをくれたのは、僕と高校・大学が一緒の「学だっち」。学年も、ついでに性格も違いますが、なぜかウマが合う。
話していて、楽。先週も、会いました。
「ところで、チケットを送ってくれた封書に、福沢諭吉の切手を貼ってたでしょ?」。
記念切手も、記念切手を貼るという行為も、なんだか麗しいです。
「信濃町駅の前にある郵便局で」購入したらしい。そういえば、慶応病院もあるから、ご当地にちなんで売っているのでしょうか。
諭吉先生、若い。www りりしい。www
こうなりゃ、「学だっち」の気配りに応えなければなるまい。三田キャンパスに出掛けて、塾長になった本人に会わせてあげよう。
明治45年に完成した、ゴシック様式の図書館。
あれは小泉政権の時代でした。竹中平蔵さんが、学者仲間と協議しているところを、図書館入って右手の部屋で見かけました。
学窓の後輩たちを見つめる諭吉先生、今年も煉瓦館前で3月に卒業生を送り、4月に新入生を迎える。
「版画家の友だちが、生ピナ・バウシュのダンスを見ていたんだって」と言ってきたのが、「森だっち」。
「わたしは、森の妖精だから」が口癖のデザイナーで、ブログでたまに顔を出します。
彼女が、映画「pina」の音を担当した三宅純さんのCDをコピーしてくれました。
Stolen from strangers いいですよぉ。調べたら、2007年の「年間ベストアルバム」に選ばれていたんですね。
「pina」の音以前に、すでにダンスの楽曲を作っていました。自分の音が、体の表現と溶けあう幸福って、なかなか無いでしょう。
自分の音が、視覚で伝えられる充実感。
それでは、三宅さんがピナをトリビュートした音を聴いてください。