緑道なら誰も注目しないでしょうし

ことの起こりは、目黒図書館のラックにあった区民向けの「くらしのガイド」でした。

区役所の所在地からゴミ出しまで、かゆいところに手が届く案内が200ページほどある。そこで、手が止まったページがありました。

・緑道

目黒川緑道 蛇崩川緑道 谷戸前川緑道 羅漢寺川緑道 立会川緑道 呑川緑道 九品仏川緑道。

呑川緑道にいたっては、本流と、柿の木坂支流と、駒沢支流の緑道まである。

埋め立てられたのか暗渠になっているか、どちらにしても「ご用とお急ぎでない方」向けの裏道でしょうから、これは見逃せません。

いっそのこと、「専門家になっちゃおうかな、緑道スペシャリストに」と入れ込んでいたら、2月26日に、これまた「世田谷の水の路」という講演会があったので出かけました。和む高齢者の集い。

配られた地図を見ると、一目瞭然。

知らないで歩いていた川や道が、ポツポツとある。欲望が肥大しますよ、これは。

世田谷・目黒だけでなく、上流へ多摩地区、下流へ渋谷・港・大田・品川と、関東平野南部を一望して江戸幕府を開く気分。

音なら、ジャコ・パストリアス



花見の折りも折り、見所情報が乱れ飛ぶ中、見つけたのが目黒区の「川の資料館」でした。

中目黒駅から至近なので、花見をかねて見物に向かう。

池尻大橋駅から、中目黒駅経由、目黒・大鳥神社までの目黒川は、桜の名所で知られてます。

毎年、ラッシュアワーなみの混雑。

いました、いましたデート初心者の男。よく見かけます。相手のバッグを持ってあげるつもりの男。バッグは荷物なのではなく、アクセサリーなんだからね。

みっともないから、やめてほしい。

と、到着した「川の資料館」。「えぇ、ここのこと?」すでになじみの建物でした。夏になると、目黒区のプールの帰りに散歩してました。

「お金がなくなって、3月末で閉館しました」と職員に言われる。「4月からは、『花とみどりの学習館』に移ってます」。

「目黒川は水源がある川ではありません。新宿にある落合水再生センターで高度処理した水を流しています」。

昭和初期までは、上流は灌漑用水に利用され、下流は運河だったのです。「川の資料館」が建っているあたりが、船入場でした。船を引き入れて、荷揚げをする場所。

1995年から清流復活事業が始まって、水質向上と水量回復を目指している。

水害軽減のため、現在、調整池の工事も進行中でした。

そういえば、前にカヌー遊びを見かけたなぁ。やりたいよね、カヌー。

「いつから、桜並木があるんですか?」。

「昭和2年に、川の改修工事があった時に流域の人が桜を植えました。11年には、西郷隆盛のおいの従徳が植樹記念碑も建てました」。

おかげで平成の世は、沿道の店だけでなく、出店が隙間無く並んで10m進むのに10分かかる混雑ぶり。

「自家製」がウリの出店群。

ソーセージ、サンドイッチ、ビール、ワイン。便乗してアクセサリーとか、雑貨とか。

川岸から、川を覆うように広がる満開の枝の間から、いいものを見ました。

ベリーダンス

日頃の教室のレッスンを、お天道様の下、衣装バッチリで披露するのは気分がいいでしょう。

んが、が、が、が。

中にお一人、関取のようなベリーをした方あり。3曲ほど踊り、関取ベリーはちょうどカメラ正面のポジションでした。

もちろん、その方の写真も撮りました。とはいえ、我がブログは、人を笑い者にしてウケを狙う主旨にあらず。

ベストショットを掲載します。

「フラダンスはいいねぇ」と、隣のおじさんがノタマウ。そうです、裸の踊りはすべてフラダンスでいいのです。