古びない古典を、新しく創造する
マックに入って、スポーツ新聞を読む。ロンドン五輪代表選手、続々決まる。
ひところ「楽しんできます」みたいな発言が目立った選手も、このごろは「経験するために行くんじゃない。結果を出しに行く」と強気に変化してます。
スペインの国内リーグも、ついにレアル・マドリードが逃げ切って4季ぶりに優勝。バルセロナ、今期はCLも逃して、興味はメッシがどこまでゴール記録を伸ばすかに絞られた。
6月から始まるヨーロッパ杯。このゴールもカウントされるのでしょうか? するとロナルドのほうが有利だね。
ベーコンレタスバーガーと、期間限定ワサビタルタルを食べる。おいしい。飲み物はコーラ。
3週間ほど前、江東区のマックでコーヒーをプレゼントされました。
「なぜ?」。
「新しい焙煎のコーヒーが新発売になりました」。
前とあまり変わらない。単に、濃くすれば風味が出るんじゃない?
デフレの中、8年で6回値上げをし、日本マクドナルドをV字回復させたと評判です。原田泳幸CEOの著いた「勝ち続ける経営」も増刷で、万事上げ潮傾向。
そういえば、東急の渋谷ヒカリエも評判ですね。
プラネタリュームがあった東急文化会館。小学校の時は遠足で、学生時代は映画を見に来ました。
新しい渡り廊下を渡ると、前のもまだある。いとおしい。路上を見下ろすと、東横線と地下鉄を結ぶ工事が続行中。塀に「地図に残る仕事。」とある。
お父さん方、その意気で「明日はホームランだ」。
渋谷と市川亀治郎、何かつながりがあるのか? と行ってみました「二代目亀治郎大博覧会」。
ヒカリエは、シアター・オーブが第一の話題。第二がファッションと雑貨売り場のShinQ。「渋谷亀博」は、9階にあるホールでやっていました。
6月から、四代目・市川猿之助襲名公演が2ヶ月間あります。三代目猿之助の甥っ子、亀治郎。知っていたのは、それだけで、舞台も映画もTVも見たことがない。
素顔は、従兄弟の香川照之そっくりでした。
実績は、三代目が襲名を望むほどだったのです。
会場は、彼の博覧会だけに、子供時代から現在までを見渡せる構成でした。
絵画・書・台本・所蔵品。圧巻は、舞台衣装と舞台写真。高い天井空間があるので、現代美術展のようです。
写真は、ほとんどクローズアップで、これはすべて齋藤芳弘さんの撮影でしょうか。2006年から、彼を撮り続けていたんですねぇ。
写真家を挑発する演技をやってきた。
スプリングスティーンの音。
パネル下のネームプレートには「猿之助四十八撰の内」とありますから、澤瀉屋(おもだかや)の演目を精進していたんです。
「義経千本桜」の内、「川連法眼館の場」の舞台がこしらえてある。
30歳のころ、友人に誘われて初めて見た歌舞伎がこれ。
三代目猿之助が、狐忠信の宙乗りをやって、やんやの喝采を受けていた時代です。スーパー歌舞伎をやる前。
通称四ノ切(しのきり)で、早替わりする場面。再現された舞台は、裏に回って見ることができる。回りましたよ。図の解説もある。
・抜け穴に落ちる
・衣装を脱ぐ
・縁下を通る
・隠し戸より出る
全体のサイズは、思っていたより小さい。観客席から見て大きさを感じていたのは、三代目猿之助の演技の大きさだったんです。
この博覧会で出会い、プロデュースした平田さんと話をする。
「歌舞伎座と同じ、左右10間です」。
「会場全体がダイナミックですね」。
「特に、外国人に評判がいいです。亀治郎さんは、さっきまで会場にいましたよ」。
会いたかったなぁ。
「4月29日は、109から東急デパート本店まで『お練り』もしました」。襲名する4人、全員揃ってというから豪華だったでしょう。
愛情はあるけど執着しない、前例がなければ作る、常にアップデートする。
傾(かぶ)く四代目、三代目とそっくり。