もうちょっと自由に遊ばせよう

江戸川区葛西臨海公園から失踪したペンギンが、晴海沖で発見されたニュース。

3月にいなくなりました。失踪現場を見たくなり、訪ねました。

4月17日でした。ほぼ、1ヶ月前になるんですねぇ。まだ、桜が咲いていた記憶があります。

葛西臨海公園駅では、「情報をお寄せください」という手配書が貼られていましたっけ。

東京湾は小魚がたくさんいるので、餌には困らないペンギン。加えて、岩礁があるので寝るにも困らない。朝起きて夜寝る規則正しい生活をしている限り、水族館に帰るより自由でいい。

撮影された動画を水族館の職員が分析すると、個体識別用の黄色の腕輪があったらしいから、失踪ペンギンに間違いない。

まず、笑うでしょ? この追いかけっこ。

気持ちでは、捕まえてほしいような、捕まってほしくないような。

公園の真ん中にあったドーム状の水族館。ここから波打ち際までは、ブッシュと道路1本を超えればすぐです。

現地に立ち「これなら、簡単だ」と現場検証。

もともと、ここの海は遠浅でした。干潟です。あさり、しじみの貝が採れた。ハゼ、キスの魚もいた。浜に出て、ペンギンもすんなり東京湾の海水になじんだでしょうね。

目の前には東なぎさ、西なぎさと2つの人工礁があります。西なぎさは、橋があるので渡れます。東なぎさは、野鳥保護のため立ち入り禁止です。

距離からいって、東なぎさに1回上陸したでしょう。

「今、水族館から出て来ました。これから、しばらく旅に出ます」とでも野鳥にあいさつして、東京湾へ消えた。

地図を入手する。

葛西臨海公園の西側は、大観覧車やバーベキュー広場があるんですね。

僕が足を向けたのは、東側の「鳥類園」。

池があり、池のまわりは水草が茂り、途中途中に鳥類を見学できる観察舎がある。

実は、プールのある砧公園にも、野鳥の観察台があります。巨大なボードに、観察用の穴が開いている。

プール帰りに、たまに寄ります。1回とて、鳥がいたためしがない。望遠レンズのカメラや、双眼鏡を手にした男連中はたむろしていますけど。

いつも、ボードの解説を読むだけ。すると、実際の鳥を見たくなってきました。ハトとスズメ以外の鳥を知りたい。

鴨も1羽2羽なら見かけます。

葦の向こうに団体でいたので、とりあえず撮影。

僕のカメラは、18〜135mmなので、ここまで引き寄せるのが限度でした。

改めて、出会った人々の装備をみると、皆んな気合いが違うんです。

だいたい400〜500mm以上の望遠レンズが常識です。となれば、三脚も常識。ほぼ、双眼鏡も常識。クルマも必要。となると、かたく200万円前後の趣味ということになる。

無理ムリ。

でも、豆粒大の鳥が、たこ焼きサイズに拡大できる魅力には抗し難いよね。

そういえば、クリエイティブの友だち「クリだっち」は、カワセミの写真を撮っていると言ってたね。

池の回りに設置されている観察舎に入ってみる。

音は、フェザー&ダウン

やはり、僕のレンズでは限度がありました。早々に写真はあきらめて、図の付いた鳥の解説板を見る。

コウノトリ目サギ科
コサギ ダイサギ アオサギ

・スズメ目ムクドリ
ムクドリ

・ガンカモ目ガンカモ科
カルガモ

・チドリ目チドリ科
シロチドリ

・チドリ目カモメ科
セグロカモメ ウミネコ

ペリカン目ウ科
カワウ

これらの鳥が見られるのだ。もちろん、識別して「あの鳥を見たい」というレベルではありません。

それより、動作を眺めているだけで時間が過ぎる。「何を考えているんだろう」と、不思議な気持ちになります。

観察できる窓は、たくさん開いてません。反対に観察したい人間は大勢いる。ですから、1人5分間見て、お次と交代。見たけりゃ、最後尾に並びなおす、というのがマナーでした。

「鳥類園ガイドツアー」の日程。

6月10日 7月8日 8月12日 9月9日

ちょっと調べました。鳥写真のための情報。

高倍率500mm以上の、デジカメがあるという。

デジスコ」という組み合わせもある。3倍コンパクトデジカメに30倍程度の望遠鏡を付けると、1500mmを超す性能になるという。アダプターでつなげる仕組み。

望遠鏡メーカー興和は、野鳥写真のサイト「バードワールド」を運営している。

ワイバードという、野鳥ツアーの専門会社もある。JTBは海外野鳥撮影の旅を実施してきた。

こんなに鳥を追いかけている人がいたんだ。ペンギン専門会社があれば、あいつもすぐ見つかるのだが。