実況中継付き、美術解剖学講義
さぼっていたので、3日遅れでブログ書いてます。
いやぁ、サッカー・アジア予選スタートし、さい先のよい勝利。よかったぁ。鮮やかな本田ゴールから、前田、岡崎。
連携が打ち合わせどおり、という感じ。ゲーム最終場面、清武惜しかったぁ。
次は8日のヨルダン戦。
楽しみだね、と一段落していたら、なんと4日午前2時からヨルダンvsイラク戦が放送中。横目で見ながら書いてます。W杯に出たいのは、どの国も一緒。熱狂するホーム・ヨルダンに対して、イラク先制。
さて、3日は文京シビックセンターに行きました。
文京区は今、11月1日に森鴎外記念館の開館に向けて、チカラが入ってます。
はたして、これはプレ企画なのか? 「鴎外の『もう一つの顔』美術解剖学」展。
匂うでしょ? 「美術解剖学」。でも、実体はよくわからないので、楽しみでした。
展示の説明をしてくれた、芸大院生の加藤さんに出会えたのも収穫でした。彼がいなければ、理解も半減していたでしょう。
というのも、展示を企画したのは、彼の指導教官・布施英利准教授だったので、プランナーから直接レクチャーを受けるようなものだからです。
※前半43分、ヨルダンがゴールして1−1にもどす
東京美術学校、後の東京芸術大学の岡倉天心から、鴎外は打診されていました。「先生を引き受けてほしい」。
明治24年、こうして美術解剖学の初代講師になった鴎外。
ドイツで医学を勉強し、軍医と文学の道をまっしぐらと思いきや、美術への関心もあったんですね。学んだことが、意外な方面で役に立つうれしさ。
彫刻のために、骨格と筋肉を解説したドイツ語の解剖図テキストで講義する。
それを、画学生は拡大して模写した。いろいろな学生が描いたでしょうから、いろいろなタッチの図が生まれたことでしょう。
それをまた黒板に張り出して、次の学生に講義した。現在、芸大には40枚ほど残っているそうです。
あぁ、一枚もらいたい。
解剖図だけではありません。人体や動物の筋肉標本・骨格標本も展示されています。
当時のもの、レプリカとありました。もう、とにかく自分の部屋に飾りたいと、そればっか。
深層に溜まっていた欲望が、一歩具体的になってくる予感。それは、骨格標本作りと、人体を粘土で作ること。やっと、先生に巡り会えた。
たぶん、これから度々、解剖と標本の話になるでしょう。
「魚の標本作りは、難しいですか?」。
「魚は、頭の骨の枚数が多いので難しいでしょうね」。
ピカソが魚を食べている写真があるんです。縞のシャツを着たピカソが、骨をなめるように食べているモノクロ写真。
以来、いつか骨格標本を作りたいと願ってました。
たぶん、2時間ほど加藤さんに教えてもらったでしょうか。文京シビックセンターを出て、東京ドーム方向へ歩く。
広い階段を上がった公園で、タオルを回している集団を見上げる。
野球の私設応援団が、練習しているのだろうと近づくと、ギターを弾くユニットが5組ほど、あちらこちらで演奏している。
各々、ユニットの前を取り囲んで、歌ったり踊ったり笑ったり。
「これから、『ゆず』のライブがあるんです」。
1日7000円のチケットで、2日連続公演。訊くと、たいがいは、連続で見るという。プラス、グッズもマストだから、これで小遣いはすべて消えちゃう。
ギターのお兄さんたちも、「ゆず」のファン。おわかりですね、ライブの予行演習をやっていたんです。おもしろいねぇ。
※試合終了。1−1のドロー。ホームで勝ち点1のヨルダンは、8日の日本戦に前掛かりで攻撃してくるのでは?
アテネ五輪で「ゆず」を知ってから、彼らはスポーツイベントになると出てくる印象しかありませんでした。
そうでしょ、ほら? そろそろ、ロンドン五輪だし。