気にはなったけど、忘れるのも早い
落語の柳家権太楼師匠のマクラを思い出しました。
「
白夜、ご存知でしょう? 北欧の白夜。
あたし、見に行ってきました。
ず〜っと昼間なの
」。
渋谷のライブハウスに、デンマーク・フィンランド・アイスランド・スウェーデン出身のミュージシャンが出演したというニュースを聞いて。北欧といえば携帯のノキア、家具のIKEA、おもちゃのレゴくらいしか知らないねぇ。
スウェーデンといえば、イエテボリ公園。この写真、白夜にイエテボリ公園で撮りました。ウソだよ〜ん。
サッカー・ユーロ2012を連日、午前0時から3時まで観戦中。見ているほうも疲れのピークです。ないしろ、ゲームが濃いから。
12日午前は、フランスvsイングランドでしょ。点滴を受けながらでも、見ないわけにはいきません。
サッカーは光の部分、影はもちろん政治・経済情勢。
どうしちゃったの、ヨーロッパ?
EU平均20%を超える失業率。ギリシャ・スペインに至っては50%を超える。イタリアで35%、フランスで22%。
11日の夕刊では、スペインに最大10兆円支援決定。いよいよ、収拾局面でしょうか?
その間、スペイン国王はアフリカにゾウ狩りに出かけたことが発覚し、さすがに国民に謝ったとか。
一方、スウェーデンでは、「上流階級サファリ」が流行っているという。
高福祉国家の代表のような国で何が起きているか?
高級住宅地にバスで乗り付け、旗を先頭に貧富格差を訴えて練り歩く。上流の人々、動物扱いされて怒るまいことか。
年金の担当大臣いわく「どんどん長生きすれば、いずれ国民は気付く。このままでは、満足できる年金がもらえないことに」。
日本だけじゃないんだね、高齢化社会への不安は。
そんなこんなの空気を感じていたから、行ってみましたヨーロッパハウスのオープンデー。
ドイツ、パキスタン、フィンランド大使館と並んでありました、ユーロ圏の合同官舎開き。
キューブが突き出た建築で、これは明らかにユーロ圏の建築家の設計でしょう。清々しい。
「来年7月にクロアチアが加入して、加盟28カ国になります」。
とりあえず祭りですから、ご陽気にご当地ソングタイム。
・ウィンナーワルツとカドリールダンス
・アイルランド伝統音楽とダンス
・ギリシャ伝統音楽とダンス
ニッケルハルパ、初めて見ました。バイオリンとピアノが合体したような楽器です。
取引のある商社も、ブースを出してました。
豚のぬいぐるみを見つける。ピックサラミハンガリー株式会社。ハンガリーだけにいる豚で作ったサラミやハムを売る。
写真を見る。全身に生えた毛と、目を覆う大きな耳をした豚。
「硬毛なので、毛糸は穫れないんです」。日本の豚は、ほぼ素肌に近いでしょ? すごいんだわ、長球体のブラシに足4本が突き出ている姿。
豚は、走れば速いのは牧場で体験済み。ひっくり返された経験があります。
これが近づいてきたら、こわいよねぇ。
いつの間にか、ユーロ不安を忘れた一日だった。