そろそろ、終わるのと始めてるのと

暑かったですねぇ、昼間。

アッチッチ、でした。プールのタイル。水泳教室では、泳ぐ前にストレッチ体操をやります。

教室は5クラスに別れていて、先生にはそれぞれ役割があります。受付担当、伝言担当、ストレッチ体操担当と。

本日は、まともに体操ができないほどタイルが暑い。皆、がまんして続ける。僕は、たまにプールに足を入れて冷やしてから続けました。

夏ですよ、こりゃ。頭の中では、モンロー・ウォーク歌ってました。

伝言担当:「今月28日で教室は終わりです。夏は、お休みします。再開は10月からです。8月25日受付開始です。それまで、ちゃんと練習しておいてくださいね」。

さびしいねぇ。ストレッチ担当に訊く。

「夏は、どうしてるんですか?」

「ジュウコウで教えています」

「あぁ、実業団の三菱重工で?」

「いぇ、チューコー。中・高生の教室です」

もう、耳が遠くて。

最終日に、25m×4泳法をめざしているので、やることがほんとにハード。

まず、肩ならしにクロールで50mを6本。最近は、自主トレをやってないから、つらい。

次に、重点的にバタフライ。これまた、手の動きと体幹の動きがバラバラ。どんどん水を飲む。プールサイドに到着して、次の人の泳ぎを振り返る。「流れるプール」くらい波が押し寄せて来る。やっぱり、激しい泳ぎなんだ。

「これができたら、カッコイイですよね?」

「まだ、女の子にもてたいですか?」

シュン。

そして、ターン。

競技に出るわけではないのに、ターンをやる不本意さ。でも、先生はあくまで真剣です。収穫もありました。

平泳ぎの初動。手先は「鍵穴」を描く要領で水中を進む。両手で円を描き、素早く体側に掻いてツーンと進む。

やってみてください。北島兄さんの気分が味わえます。

「今日は泳ぎ込んだので、時間前に終わります」。

プールの隣は、東京都住宅供給公社・大蔵住宅。団地です。敷地内を、いつもと同じ、鼻汁ズルズルさせながら歩く。

見つけましたよ、野菜販売。カブの皮を包丁で剥いている。

「毎週木曜日、もう20年も茨城から野菜を売りに来ているの。カブは、浅漬けにして近所の食堂に届ける用」。

団地の人も買うけど、業務用の野菜も売る。

みょうが、枝豆、トマト、大根を買う。

「トマトは、真ん中から筋がハッキリ出ているのが、中身がしっかりしている証拠」

「大根の葉は、刻んで塩水に漬けるとおしんこになるの」

こういうことを知ってる人を、教養人って言うんだよね。身から出たサビを指摘されて、恥ずかしい。

団地の水道でトマトを洗って食べる。なにしろ、水泳は腹が減るんです。

水泳の自主トレができなくなったのは、週1回図書館帰りに居合いの稽古をやり始めたからです。

10年ほど前に、3ヶ月ばかり弓道を習ったことがあり、その道着・袴を使ってます。

つくづく、先生は忍耐強い。なにしろ、毎回着方を教わっているので。

「流派によって違いますが、ネットでも着方は見られると思いますよ」と、促す。

模擬刀を持ち、神棚に向かって礼法。そして、腰にたばさむ。これも、相変わらず覚えられない。

銅像写真を見る。

一振りでもモタモタしているのに、大小になったら、どうなっちゃうんだろう?

左から武市半兵太、高杉晋作は、左手を鍔にかけている。この構え、教わりました。

中央は、坂本龍馬。小刀でしょうか? ぎこちなくて、このポーズできません。

右は、勝海舟中岡慎太郎。小刀は腰に、大刀は手に。

皆、膝が真っすぐの姿勢です。でも、すぐ立ち会いができるような気迫がある。それがわかるのは、稽古で膝を曲げることを習ったから。

野球の守備の姿勢、陸上のスタート、剣の間合い、皆一緒でした。瞬時に動くために、膝は曲がっているんです。

でも、慣れてないから、膝を曲げ続けながら刀を振るのはこたえます。袴の中では、苦労してるんだ。

それでは「第2回 行ったつもり演奏会」。サントリーホールで7時から、ブラームス