プチ・ダーウィン気分になれる温室

昨日の「旅に出よう」セミナーで馬事公苑を散策し、昼前に解散してからも、すんなりと帰途にはつきませんよ。

馬場で競技の練習してたのでね。春先に「ホースショー」ってのを見て、ますます馬に惚れ込みました。

馬体のプロポーション、ツヤは飽きることがありません。神々しさに加えて、足の運びや息づかいも真近に体験できるから親しみもある。

騎手のユニフォームを見ると、大学の乗馬部の部活でしょうか?

彼らの練習を、ベンチで凝視している人に訊く。

「関東の大学が30校ほど集まって競技会があるので、今日は、その仕上げの練習です」。

馬場では、部員たちが飛越する障害物をいろいろ組み替えてる。高さや、バーの渡し方など。

日本には、競走馬は1万頭いるらしい。ところが、ヨーロッパには競走馬もさることながら、乗用馬だけで3万頭もいる。

当然、馬術競技も盛ん。人気スポーツ第1位はサッカーで、2位は自動車レースのF1で、3位が馬術

日本にも動物文化はあります。でも、「お母さん動物の子育て記」のようなTV番組が多いでしょ? あるいは、ペットを疑似家族と強調する、畳とちゃぶ台の文化。

「3位が馬術」と聞いて、やはり、ヨーロッパは靴のまんま家に入る文化だよね。土や石畳と、自宅のフロアーがつながってる。

馬事公苑を出ると、ケヤキ広場の左手に温室がありました。近づく。

いやぁ、自宅の近くに毎日来たくなる館がありました。寄り道は、するもんです。

バイオリウム。

オーストラリア、中南米、アフリカの植物がいっぱい。熱帯雨林モーリシャス、マダカスカルの植物もある。

つまり、バナナ・サボテン・ソテツ・アロエ・ハイビスカス・バオバブ好きには、たまらない空間でした。

自由で、奇怪で、魔的な野性の部屋。大航海時代を連想するクラシックな部屋です。

腰ミノ気分で進むと、動物・魚もいたので、さらに歓喜

バイオリウムは、進化生物学研究所でもあったのです。

多肉植物研究室

・資源植物研究室

・昆虫研究室

・資源動物研究室

博士が大勢いそうで、話を聞きたくなるねぇ。

少年時代から生物に興味を持ち、東京農大で学んで先生にもなった近藤典生博士が作った研究所。

もう、見入りました。マダカスカルの原猿類。

同じくアフリカのケヅメリクガメ。手はウロコのようなトゲになっていて、穴を掘る。草をくわえて、ゆっくり歩く。

イエメンのエボシカメレオン。子供の頃は臆病で、すぐ物陰に隠れる。昆虫も食べるが、葉や果実も食べる雑食性。

ゆっくり移動してる。グリグリ動く目を見る、樹をつかめる手足を見る。飽きません。

スーダンからコートジボワールにいるポリプテルス・エンドリケリーを見る。

古代魚。ここで突然、音が鳴る。

<これからショータイム>
・7月28日 16:30 さいたまスーパーアリーナ ¥9000 アルフィ

星空の下で見たら、どんなにおもしろかろ。

「熱帯魚や金魚は、自然界では生きていけません。植物も、交配で生まれた花がほとんどです」。

職員が教えてくれました。人間が営々と改良して、鑑賞するために生まれたものだったんです。

進化を人工的にやった結果の中で、暮らしていたんだね。