美しい村のダイジェスト版民家園

昨日に引き続き、世田谷区がやっている「旅に出よう」セミナー、第6回の報告です。

「松本記念音楽迎賓館」から徒歩5分、「岡本民家園」に移動。前に、三菱・岩崎家の「静嘉堂文庫」の話をしました。文庫とは隣地で「岡本民家園」があったんです。

本八幡宮の社がありましたから、元は境内だったのかもしれない。

ところで、「日本で最も美しい村 連合」というのを、皆さんはご存知でしたか?

道々で、パンフレットをもらう。

北海道・知床にある標津町から、宮崎県・霧島連峰高原町まで、現在44町村が選ばれてました。

大鹿歌舞伎で有名な、長野県・大鹿村もありました。原田芳雄兄さんの遺作「大鹿村騒動記」に出てきた村。今年は、行ってみたいね。

なんだか、ナショナル・トラストのような動きが最近は増えて嬉しい限りです。こういう場所で、な〜〜〜んにもしないで過ごしたい。

道々、おもいがけない人にも出会いました。

山田昌弘さん。えぇ、あの人と同姓同名。

成人後や卒業後も親と同居する・寄生する独身者「パラサイト・シングル」で名を上げ、「婚活」も流行らせた家族社会学者ですよ。

ほんと、実態をえぐるようなネーミングです。

僕が出会った山田昌弘さんは、温厚を絵に描いたような人。訊けば、シューベルトの会で委員をやっているという。シューベルトにも、日本ファンクラブがあったとは。

さっそく、やっちゃいますよ<これからショータイム>

・7月14日 ニッセイ劇場 14:00 ¥2000 シューベルト・アルペジオーネ・ソナタ イ短調 他

5月の祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」も後援しているというから、大きな組織なんでしょうね。

イ短調を聴きながら、ニワトリを眺める。「ニワトリって、見れば見るほど、日本画のために生まれてきたみたいだねぇ」。

そうです、ここは「岡本民家園」。

キュウリもナスも、もうすぐ収穫の季節。民家の中では、解説VTRが流れてました。僕は、園内で養生をしている人が気になったので近づく。

土にムシロを広げて、歩道をつくっているのだろうか?

「すべりやすいので、古いムシロをもらってきて、つなげているんです」。冬になると、霜で隆起するので、庭全面にムシロを敷くという。

それだけのケアをするのは理由がありました。1年中、市民のためにイベントが開催されているから。

元日の羽子板・かるた大会、野点、俳句会、こどもの日、七夕、菊の展示、ソバ打ち、紙すき、味噌づくり、餅つき。

盛りだくさん。

我が家から自転車で行ける距離に、遊び満載の場所があった。

「草鞋作りの講習会もあります」。2週間さぼっている居合いの稽古を思い出す。

なりから入るので、草鞋作りをやれば宮本武蔵のようになれるかもしれない。「一乗寺の決闘」、場合により「子連れ狼」でもいいか。

断崖に繁茂する竹やぶも気分だし。蚊にさされて、かゆい。