屋外の美術館で、自分の何が変わるか

大田区がやっている「アマチュア音楽祭」に出かけたら、女性が指揮台に立ってました。

あれこれ言えるほどの耳はありません。

男の指揮者しか知りませんから、心持ち、マイルドな音に感じます。指揮の動作が柔らかいですから。

女性指揮者といえば、西本智美さんが有名ですね? 美形なのは、かねがね。実際に聴いてみました。ハチャトリアン

西本智美さんの<これからショータイム>

・10月8日 太田区民ホール 15:00 ¥5000 ラベル「ピアノ協奏曲」他。

たぶん、自然の中で聴くクラッシックは、室内とは全然違うと想像します。

永年の友だち「カメだっち」の写真を見ていて、3割がた音のスケールが大きくなるのではないか? そんなこと考えてました。音響効果という意味ではなく。

野外と室内で食べる、おにぎりの味の違いのような。

「カメだっち」は、40年、コマーシャル写真をやっています。

対して僕が常時、写真をやるようになって1年。でも、プロの写真家との付き合いはありましたから、周辺知識は持ってました。

これが、実際撮影する時に、どれほど役立ち、不安なくできるか。出来不出来は、脇に置いといて。

まず、量なんです。質じゃなく。質は、量のなかから選ばれた1点だけ。

たとえば、結婚式で撮るスナップが1000枚あったとして、それから1点ベストショットを選ぶようなことを、彼らは日常やってます。

つまり、シャッターを押すより、まず選択する神経が求められる。で、残り999点がダメかといえば、そうじゃない。時期をずらして見返すと、「これも、いいねぇ」というカットが現れる。

これも、彼らは日常やってます。

そんな写真遊びを、彼の事務所でやってました。

「美ヶ原高原美術館」のシリーズで。

本当は、「音だっち」ツネツネと3人で遊ぶ予定でした。僕が到着した時は、すでに彼は引き上げた後。残念。

屋外の彫刻美術館。写真家の業で、仕事であろうがなかろうが、「いいな」と感じたら躊躇しません。

実際、「いいな」と感じる度にシャッターを押してみてください。1日やると、ヘトヘトに疲れますから。

それを彼らは、365日やってる。だから、プロフェッショナルという称号がある。

晴の日、曇りの日、雨の日。とことん、追いかけてます。

「美ヶ原高原美術館って、どこにあるの?」

「長野県の松本と佐久の間」。

もう、清里行き、決まりだね。この美術館に寄らないと。

そこで、「アマチュア音楽祭」で初めて聴いた、プロコフィエフは、どう聴こえるだろうか? 彫刻に血が通って見えるか?

ところで今までも、たまにブログで出てきた「カメだっち」。こんな顔してます。渋いでしょ? 西澤永治兄さん。

「いいな、と自分が直感する参考になれば」と、見せられた写真集が、渋谷征司著「BIRTH」。

実に、日常の風景。勇気づけられる写真。でも、ここに至るまでが簡単でないことは、よくわかる。

他人の評価でなく、自分が何年も「いいな、いいな」と思い続けてないと撮れない写真。だから、結果として量が分母に必要。

写真のこと、いろいろ教えてもらってます。皆さんも、疑問があったら訊くといいですよ。nishizawa@nishipo.co.jp