あとチョットで、お待ちかね夏休みだね

東京は酷暑らしいです。清里も結構暑い。けど、風があるので助かります。

2日間にわたる労働で疲れました。ネグラの世話に飽きたので、本日はレンタカーでドライブ。

徒歩圏内以外は知らないので、あてずっぽうで出発。まず、八ヶ岳高原ラインを、ひとっ走り。林間を抜けるので、視野が広がらない。

そろそろ終点に近づくと、信玄棒道(ぼうみち)の案内あり。

JR小海線でいえば、甲斐大泉から甲斐小泉の北側を走ったことになります。

信玄棒道は、武田信玄がつくった軍用道路です。前に、観光案内パンフで見ました。ハイキングコースになってます。

気持ちの用意ができていませんから、それに足元が長靴ですから、今回はあきらめる。

中央高速に乗って、とりあえず松本を目指す。

去年は、暮れに訪ねました。頭が割れそうなくらい酷寒。今回は酷暑。でも、ここも風があるので助かる。

何はなくとも松本城

暮れの時は、城門でお正月の松飾りを準備してました。今回は、掘りに白鳥が浮かんでいる。蓮の葉が一面に広がり、鯉が大口を水面から出す。

地図案内板を見る。

なんと、旧開智学校校舎は目と鼻の先にありました。

建築史家の藤森照信さん著「日本の近代建築 幕末・明治篇」で知った、明治時代の小学校。

慶応年間から始まった、擬洋風建築の代表例。

外国人宿泊のために建設された築地ホテル、三田にある慶応義塾の演説館。そして明治9年に、東京の開成学校を模して作られたのが、この旧開智学校

寺子屋の時代から、新しい児童教育を意気込む明治新政府

目指して歩いていると、現在も開智学校がありました。

校庭で元気にサッカーをやっている小学生たち。赤い体育帽と白い体育帽の試合。ボールを追いかけて、フェンスまでやって来る。

「まだ、夏休みじゃないの?」

「これから」

あと、1週間くらいだろうか?

現開智の奥にあったのが、旧開智。

正面に丸丸と太った2人の天使が飛ぶ額。建てた棟梁の願いが伝わってくるようじゃありませんか。

地元の大工、立石清重の設計・施工。

この棟梁、新しもの好きだったのか、話が持ち上がると横浜に出向いて、新建築の意匠を見て回る。

八角の塔屋を正面に据えたり、すべての窓に舶来のギヤマン=色ガラスを取り付けたり。

重要文化財になっている校舎の中には、明治の教育資料が展示されてます。

その隣にあった水色の建物。旧司祭館とありました。

カソリックの施設。明治22年に、フランス人のクレマン神父が建てた。

ペンキを塗り直し、塗り直し使ってきた建物。

様式も色も、エドワード・ホッパーの絵に出てる建物そっくり。

アメリ東海岸ニューイングランド地方に残る、アーリーアメリカンスタイルの木造2階建て。これをバックに、淋しげな女が一人いれば、もうホッパーの絵です。

思わぬ建築ドライブになりました。

<これからショータイム>

8月15日 横浜BLITS 19:00 ¥5500 HARLEM NIGHTS 10  オマー・エドワーズ 他