とうとう、なでしこ決勝の舞台に

なでしこ、悲願の決勝進出。フランスに2−1で勝利。

気温20度。9万人収容できるウェンブリースタジアム。サッカー母国の、しかも聖地での試合。

前回と比べて、見違える動き。フランス、ちょっと日本の予想外の動きにとまどったか。60%のポゼッションを維持する。

32分。セットプレーで宮間のクロスをGKはじいたところを、大儀見ゴール。

後半、3分。またセットプレーから、宮間のクロスを坂口がゴール。

ところが、10分過ぎから流れがフランスに傾く。大いに傾く。

ほとんど、日本のゴール前での蹴り合いが続く。

もう、スタンドから大歓声がわき起こる。猛攻を耐え忍ぶなでしこ。何度もスーパーセーブのGK福元。

35分、ボレーシュートを浴びて、とうとう2−1に。

坂口のファールで、PKを与えてしまった。流れが、どんどんフランスに傾く。これで、同点になると勢いづかせる。

ラッキーなことに、右にそれる。GK福元は左に飛んでいった。

44分、大儀見のカウンターは、ゴールポストにはじかれる。あぁ、惜しい。ロスタイム4分の長いこと長いこと。

そして笛。やっと、たどりついた決勝戦。宮間、涙ぐむ。

キャプテンになって、インタビューの答え方も落ち着いている。他のメンバーとは違う。まとめる立場になると、人は変わるんだね。

予選リーグが終わって、大儀見が答えてました。「負けるつもりはない」。2番手になるために練習をしてきたわけじゃない、という宣言。

宮間も、それは同じ。だけど、個人の感情をストレートに出さない。専門職と総合職の違いか。

男子U23、いつもなでしこの翌日の試合。「彼女たちは勝ったんだから、俺たちも続かないといけない」と、決意しているだろう。

動機って、そういうもの。総力戦でメキシコにぶつかっていこう。