夜中テレビで、忙中閑におやつ買い

6日は、三軒茶屋をふらふらしてました。

胃がんと大腸がんの検診のため、世田谷区保健センター。5日の夜9時以降から、飲食ができなかったのでつらかった。

バリウムを飲むためです。飲んだ後、寝台に乗る。宇宙飛行士の訓練のように、寝台が上下左右に動く。30分くらい動いていればいいのに、すぐ終わってしまった。

つまらん。

三軒茶屋駅は、渋谷から来た道がここでY字路になり、国道246と世田谷通りに分かれる。保健センターは、世田谷通りにありました。

駅にもどる途中、おもわず足が向いたのがこのビル。清水崑さんが描いたカッパを真似たカッパがいたので。

清酒黄桜のCMで活躍したカッパ。メスのカッパは色っぽく、オスのカッパは暢気父さん。

映画館でした。「三軒茶屋中央劇場」。今日は「インシディアス」と「フラメンコ フラメンコ」の2本立て。

「フラメンコ フラメンコ」は、見逃した映画だったので、入り口で時間を確認する。時間まで、ラーメン屋で過ごす。

「事務所にかかってくる電話の呼び鈴が、観客席にも聴こえて来る映画館です」と、ラーメン店主の証言です。

うれしいねぇ。未だ、こういう映画館があったんだ。60年以上前に建ったらしい映画館。

狭くて堅い座席。スクリーン前にあるカーテン。両脇には地元商店の広告の縫い取り。饐えた匂い。どんどん想像がふくらむ。

たぶん、かつては日活ロマンポルノやってたんでしょうねぇ。いつの間にか、上映しなくなりました。そして、現在はロードショーが終わった映画をかける。

期待できますよ。見逃した映画は、たまる一方ですから。

実際に入ってみると、想像したほど、うらぶれていませんでした。石原祐ちゃんのカレンダー、8月は「泣かせるぜ」。

トイレが懐かしい。水洗が出始めた頃のものだから、天井にタンクが見える。鉄パイプで水を供給する機構。

肝心の「フラメンコ フラメンコ」。たぶん、現在の代表的フラメンコ・アーティスト総出演なのでしょう。

情熱と哀愁の、歌・カンテとギターと踊り。心はアンダルシア地方へ飛ぶ。オリーブとワインと山羊の田舎を散歩しているつもり。

ラーメン「福みみ堂」店主・山下さんの案内。

三軒茶屋のY字路にごちゃごちゃスナックが集まっているところが、『三角地帯』です。通称ですけど」。

映画を見終わって、徘徊した三角地帯。すれ違うことができないくらいの道に、スナックがならぶ。新宿ゴールデン街のミニチュア。

小料理屋・焼き肉屋・古着屋・銭湯もある。

飲食店で接客アルバイトをやりながら、演劇をめざしている人が多そうな雰囲気が、三軒茶屋にはあります。どことなく、下北沢に似てるような。

で、居心地良さそうだから、そのままダラダラと住み続けるような。

「なりゆきで、こうなっちゃった」感じの店。ゆるい人生波止場。

欲をいえば、もうすこしエリアが広ければいいのに。さまようには、ちょっと狭い。

肉のハナマサ」も、ありました。

とろろ昆布、セブ島マンゴ、バナナチップス、カラムーチョ、南アフリカ産あんずなどを買う。

五輪のライブは夜中が多いでしょ? 腹減るんだ。

そうです、8日夜中は男子サッカー・メキシコ戦。ここまで来たら、やらねばならぬU23。ケガしないで動こう。そして、決勝ではネイマールのいるブラジルじゃぁ。

女子準決勝、アメリカはカナダと闘って4−3でした。死闘でした。接戦を制しただけに、意気高そう。