CRAZYだったから、すべて未読で返す

陸上トラック競技の最終種目、男子4×100mリレー。

ジャマイカは驚異的な世界新。当分破られない記録。

日本チームは北京五輪の銅メダル再現ならず5位。予選では、いい線だったので残念。

そして最後の最後には、男子マラソン

終わっちゃったね、ロンドン五輪。寂しさもあるけど、ホッともしている。最近、振り付けのフォッシーづいているので、「All That Jazz」。

闘いすんで、陽が暮れて。これが五輪さ、しばらくはゆっくりしよう、と。

僕の五輪体験は、図書館へ本を返却し終わる。買い出しに行くのか? というほどバッグに詰めて。すべて、読まないで返却。

五輪でTVを見ると、その他の時間は何もしたくない。

DVD「舞踏会の手帖」。誰も相手にしてない映画だから、カウンターで「次の人の予約がありますか?」と訊く。

予約がなければ、引き続き借りられる。意外にも、予約があった。「残り物趣味」の人がいるんだね。ま、ゆっくり借りよう。

一方、本。これも読めませんでした。13冊借りて、みごとに1冊も読めなんだ。

プラハ冗談党レポート」 ジャケ買い、と同じ。装丁で借りた。

ディケンズ 朗読短篇選集」 国民的作家・ディケンズは、朗読イベントをやって稼いでいたんですね。吉川英治司馬遼太郎が自著の朗読会をやったら、盛況だったでしょうに。

「妖怪手品の時代」 大好きなお化けだから。手品でお化けを出す趣向。

天一 一代」 明治時代のマジシャンの評伝。手妻(てづま)は、江戸時代から続く手品のこと。手妻と西洋手品を合体させて、やんやの拍手。

池波正太郎『自前』の思想」 自立とは違うらしい、自前。田中優子センセの追っかけやってるので、借りる。

「一葉のポルトレ」 樋口一葉さんの追っかけもやってます。

謡曲 平家物語」 平家琵琶の会に出席して、まるでついていけなかったので。白洲正子さんの謦咳(けいがい)に触れようとするも、ますますついていけない。追っかけできない。

「昭和の仕事」 落語には、死語がたくさん出てきます。職業名もその一つ。昭和には、それでも伝統職があったんだね。

「荒凡夫 一茶」 ただよい名人・一茶。現在と将来の参考書。

「水中考古学のABC」 水中考古学という学問は、日本の大学には専攻が無いらしい。だから、留学しちゃった。海中に、金貨・財宝がザクザク。 

多摩川 自然めぐり」 この秋から、自転車で巡りたい。

フェルメールの眼」 赤瀬川原平さんの解説。フェルメールは、光学的に絵を描いたらしい。レンズは、彼の時代には存在していたのか?

「銀座建築探訪」 8月12日まで、やってたんですねぇ。資生堂のPR誌「花椿」で、アート・ディレクターをやっている仲條正義さんの展覧会。

花椿」を見る度、彼に憧れてました。

細い階段を下りて、資生堂ギャラリーに到着。畳一枚分のグラフィックが、30点ほど並ぶ。「布団カバーにしたいよ」と、あらぬこと考える。いい夢、見られそうだから。

このビル、改装してどれくらい経つのだろう? 銀座のビルの中で、リニューアルしても「古き佳き」を感じさせる。

従いましてお客さん、あの「資生堂パーラー」でケーキを嗜みました。サービスに相務めますのは、戦前のモガ=モダンガールも、かくやと思われるコスチューム。

「忘れちゃってEASY 思い出して CRAZY」。展覧会のテーマは、五輪閉会式翌日からの日々でもある。