水には、いろいろな色があるんだね

「やっぱり、今年は客のあつかいが丁寧になった」と、運転手がマイク片手に案内するのを聞いてました。

去年も、清里行きは高速バスでした。発車は新宿。小淵沢ICで降りてから、現地ホテル数カ所を寄って、清里着。

「この道、今通ったじゃない」と後ろの席から乗客に指摘されるほど、運転手は道に慣れてなかった。下請け、孫請けの運転手。乗車料金は、ほっときゃ値段で勝負だから、運行の質は劣化の一途。

そこに起きた、46人が死傷した関越自動車道での事故。以来、高速バスがどう変わったか、見ものでした。

集客専門の旅行会社にも、安全責任が課せられた。受託したバス会社も、他社に再委託はできなくなった。

安全向上のために手間をかけるから、それが料金に上乗せされる。去年に比べて、500円くらい値上がりしたかな? それでもJRで行くより安い。

振込先:八十二銀行

今年の旅行会社は、山梨か長野にあるんだろうか? 地元の金融は、メガバンクなんかお呼びじゃない。がんばれ、ローカル銀行。

高原鉄道の小海線に乗る。

国道141号と並行してます。夏休みだから、バイクのツーリングが目につく。かっこいい。

そういえば、ロンドン五輪の閉会式でもバイク集団出てきたでしょ? カイザー・チーフス

気に入ったのは他にもありました。巨大なタコをバックに歌った、ファットボーイスリム。楽しいねぇ。

降りたのは、松原湖駅。

駅だとわかるのは、1坪の駅舎だけ。プラットフォームは柵もなく、そのまま道路・畑に行ける。

「持ってくかい? きゅうり。今、畑から穫ってきたばかり。無農薬だからおいしいよ」と、小池さん(と後から知った)。

畑を案内される。20種類の野菜を育てている。養蜂もやってる。自宅の近くでは、魚も飼ってる。

「ヤマメ、イワナ、マス。手でつかんでごらん。元気がいいから、つかめないよ」と、本業は床屋の小池さん(と後から知った)。

すべて、彼が千曲川で穫ってきた魚。確かに、つかもうとすると、全身筋肉のような力強さ。川泳ぎのプロ。水温は12度。冷たくて、気持ちいい。

「冬も12度」。外気が零下20度の時に、水温12度は温泉のように温かいと感じるという。なるほど。

県道を登って、松原湖到着。

小振りの湖。ボートに乗る。オールは、右手より左手のほうが強い。最初は一生懸命、飽きて停まり、風景を見る。白骨のような木が湖面に横たわる。周囲は原生林だろうか?

帰りは、バスで松原湖駅経由で小海駅まで。

小海線に沿って、右や左に流れる千曲川。去年、カヌーをやりたいと思いついた場所です。さっそく川辺まで降りてみました。

夏は、渇水期かもしれない。もっと下流に行かないとカヌーはできない。履いていた長靴でも渡れるところがあるほど水位が低い。ここにヤマメ、イワナ、マスたちが棲んでるのだ。

夕暮れ時に、釣り人。魚にも、晩ご飯時というのがあって、釣り人はエサを垂らすのだろうか。背の高い草が緑のカーテンをつくり、前をトンボが飛ぶ。渓流の音を聴いていると、時間を忘れる。気付けば、とっぷり夜。

たぶん小海町があったから、小海線と名付けられたのでしょう。駅前に駅前商店街があるほど大きな町。

ありました、八十二銀行。高原鉄道沿いに、いくつあるか調べてみようかなぁ。