馬を見てると、気分がなめされるかも

馬事公苑であった「第44回 愛馬の日」午前にあった日本伝統馬術に続き、午後の部。

疲れたので、公苑奥にある日本庭園で休んでいると、苑内に林立するスピーカーから、ハリー・ベラフォンテの「バナナボート・ソング」が一斉に鳴り出す。

お昼休みもなく、プログラム続行にカツを入れているのでしょうか?

さぁ、さぁ。腰あげて。

グラスアリーナで、警視庁第三方面の交通機動隊騎馬隊によるレプリーズの演技。

年間400回も出動して、交通安全をPRしている。男は青、女は赤のユニフォームで、マーチングパレードを披露。

それにしても、皆んなゴッツイの持参してます。カメラの話。プロレスラーの腕のような望遠レンズ。一眼レンズのおばさまもチラホラ。

比べりゃ、僕のはヘナチョコ・カメラ。

自分の楽しみに、ためらいなく50万や100万円は、はたく高齢者。すごいです。懐メロ「バナナボート・ソング」は、彼ら彼女らへのサービスか?

グラスアリーナでのプログラムは、目白押しでした。

・サイドサドル

ドレスを着れば鞍をまたげないので、横鞍という乗り方をする。この姿勢で、障害を超えた時は驚きました。

・トリックホースショー

前足を曲げてお辞儀するところから始まる。1mほどの木箱に4本足を乗せる。「馬は、台を見られませんから、長い訓練が必要です」。そうか、馬の首は長いんだ。

スキップするような歩き方は、パッサージュという。

ワルツを踊ったり、フラダンスを踊ったりもする。特別仕様のイスにも坐る。

・軽乗演技

中学生たちが、鞍上で回転・直立・T字バランスなどをやる。

・ロングレーンホースダンス

長い手綱さばきで、馬を芝に坐らせたり寝せたりする。馬は臆病なので、この姿勢をするのは調教師を信頼しているから。

・ミニチュアポニーの障害飛越

大型犬サイズのポニーが演技してました。小型馬ポニーも、これは最小のポニーではないでしょうか?

・アンダルシアンホースダンス

スペインのアンダルシア地方で生まれた踊りを、4頭で演技する。

・フリーダムホースショー

2頭の白い姉妹馬が登場。これまた、白のフロックコートを着たお兄さんが操る。

すべては、「愛馬の日」に合わせて調教してきたのでしょう。

この馬事公苑、今までなじみがなかったです。

ところが、スケジュール表を眺めていると、1月の実業団障害馬術大会や近代五種馬術講習会から始まって、ほとんど切れ目なく選手権やイベントが開催されているんです。

12月も、29日までやっている。

公苑の裏手に住んでいる身としては、マリア・アグレスタなぞ聴いて、気分を盛り上げて馬見物しようかなぁ。