ちっとも眠くない、13日の朝が来た

やった〜、対フランス戦に1−0で初勝利ぃ〜。

試合後インタビューで、ザックの目、感極まってうるんでました。川島も遠藤も香川も、普段と違った口調。ポーカーフェイスの遠藤が興奮してるのを初めて見ました。

本田がベンチで、香川がトップ下で登場。前半は、圧倒的にフランスの攻撃。

ところが、全然こわくない。ヒヤリとしたところがない。ゴールの予感がないのは、それだけ日本MF・DFが組織で向かっているからでしょう。

ザックは、例によって細かく具体的に練習させていたんだね。

フランスは、W杯ヨーロッパ予選で次にスペインと闘うので、センターバック2人を温存した。日本は、攻撃力がないと踏んだか?

後半になって、徐々に日本が攻撃に出る。

好調の乾が登場。期待高まる。10分過ぎから、敵陣での動き始まる。

22分、フランスもFWリベリ登場。でも、日本DF負けてません。よく封じる。間抜けじゃない。ほんとに、レベルが上がったよねぇ。

40分、DF内田投入。41分、相手コーナーキックのこぼれ球をドリブルで運んで、長友に渡り、クロスを香川が決める。

カウンター大成功。うまい!

ヨーロッパのチームに在籍してる選手が多いから、気持ちで負けてないんでしょう。16日のブラジル戦、ぜひネイマールを抑えてほしい。

さて、フランスA代表DFドビュッシーは、ユーロ2012で知りました。

おりしも、今年は春ころから、ドビュッシー生誕150年ということで音楽会や展覧会が盛んでした。いえ、どこにも出掛けてません。ホールや美術館や図書館で、いろんなチラシを見ただけです。

以下、チラシを見た感想。

まず、肖像画。「イメージと全然違う」。もっと、繊細な顔を想像してました。

絵画の印象派と共に語られることが多い。

それも初めて知ったことですが、彼が音楽の分野で影響を与えた人がこんなにいたんですね。

エリック・サティは、同時代人。どころか、おおいに付き合っていた。そして、「ドビュッシーのやってることは、自分はやらないようにしよう」と。

違うことを自覚にすることも、影響を受けたという。

次に、ジャズピアニストのビル・エバンス。元々、クラシックを学び、ピアノの弾き方でドビュッシーから得たものが大きいらしい。

今度、聴き比べてみよう。

同じクラシックで、ストラビンスキーも。「火の鳥」を絶賛したのがドビュッシーで、それから付き合いが始まる。一緒にピアノを弾いたことだろう。

日本人もいます。

武満徹坂本龍一。そうなんだぁ。

水や空気といった自然に対する感性、これに2人とも共感した。自然に、音があると感じられるって、それは母親の胎内で聴こえていたんだろうと想像する。

ところで、フランス戦は午前4時から始まりました。

皆さんは、それまで何やってました? 寝てました?

僕は、DVDで映画見てました。「蜘蛛女のキス」。話題が二転三転します。

1985年の映画ですから、またまた「残り物名画座」です。当時、相当話題になりました。「見なきゃ、話にならない」と言われたくらい。

ゲイが市民権を得て、有名人がエイズ感染で死亡と、堂々と発表されだした時代です。

ゲイには興味がないから、見なかった。

ところが、ゲイの映画じゃなくて、反政府運動の話でした。原作は、マヌエル・プイグの小説。

幻想の夢として、南国に棲むという蜘蛛女の物語を始めるゲイのモリーナ。それをウィリアム・ハートが演じる。

DVDは2枚組で、本編とメイキングです。プイグいわく、小説を著く前に、幻想する女をモデルで探したが、実際にはいなかった。しかたなく、登場人物をゲイにした。

そりゃそうだ。女は幻想しません。リアリストですから。

ゲイと反政府活動家が主人公の映画は、それまでに無かった。「誰が見るの? そんな映画」。それが86年のアカデミー賞受賞。

サッカーだって、ブラジルに「こんな日本、見たこと無い」ところを見せてほしい。