ジョン・ディア着て、流れ流れて

皆さんは、ジョン・ディアご存知ですか?

去年、初めて見ました。トラクターのジョン・ディア。地平線しかない農場を、無口に頑固に働く農業マシンを一遍で好きになる。

先月、とうとうジョン・ディアの帽子を見つけて、東京でかぶってました。パーキングエリアの売店は、その時、つなぎも売っていたんですが、そこまではとためらう。

14日お昼、清里着。清泉寮で売られていたので、辛抱たまらず、やっぱり買いました。

LLLサイズ。大きいと思うでしょ? 違うんだな、これが。

普通に、上下の服を着る。その上から、作業着のつなぎを着る。だから、LLLでも大きいということはない。試着までしたから、間違いなし。

「ちょっと、しゃがんでみて」。

言われて、つっぱり感がない。

ジョン・ディアの日本代理店は、ヤンマー。それが、牧場に10台ばかり並ぶ。

「どれも1千万円くらいします。ですから、全部で1億円を超えます」。1台1台、全部見ました。最新のモデルも見る。あぁ、欲しい。これに乗って、どっか耕したい。

耕作、流れ者。

だめなら、しょうがない。野外スケッチ、陶芸教室の行き帰り、気が向けが川岸散歩なぞに。

13・14日、ポール・ラッシュ祭〜八ヶ岳カンティフェアが開催されてました。大草原での収穫感謝祭。

1938年に米・ケンタッキーから来日した、ポール・ラッシュ博士。Do Your Bestを謳い、戦後もフロンティア精神で日本の復興に尽くした。2台のジョン・ディアを日本に初めて持って来たのも彼。

Countyカンティ=郡でやる収穫感謝祭を、この清里にも移植したのだった。

両方に握把が付いた、長さ2mのノコギリで丸太のヒノキを挽いている男子たち。

指導している兄さん。

「下に力を加えなくても、だいじょうぶ。2人が、お互いに手前に引けば、ノコギリの重さで切れますよ」。

ものの1分もしないで、切り落とす。若いから、やっぱり力があるんだね。

で、仲良しになりました。

ポニー草競馬場、クラフト市・マーケット市・飲食のテント群、自由広場を一緒に歩く。飲む。食べる。

まぁ、飲むこと飲むこと。ホット・ワインと、僕が知らなかった飲み方も知っている兄さんがた。3人組で、1人は運転するので、飲めない。

ちょっと可哀想だから、焼き栗をプレゼント。200円で山盛りある。

肌寒いけど、どんどん気持ちよくなる。Elliott Yamin

本坊酒造の茺田さんとも知り合う。

ウィスキー、ワイン、ビールを作っている会社。醸造工場が長野県にあって、見学もできる。ぶどう畑も見学可。

いやぁ、遊びにいかなきゃ。

自由広場に、干し草で作ったステージがある。

こりゃ、ジャズのビッグバンドでしょう。3人の兄さんたちと、開演前にしばし酒盛り。

右が、直クン。もう、ところかまわず誰とでもなじむ。動物の着ぐるみを着ている売店のお姉さんに寄って、尾っぽをグルグル回す。

左が、翔クン。軽井沢の帽子屋で働いてます。すごく、お洒落。去年、軽井沢に行った時に帽子を買いました。その店かなぁ。

写真にいないのが、本日運転担当のもじゃもじゃクン。素直で、礼儀正しくてフランク。頭が、もじゃもじゃ。

訊けば、3人は飲み屋で知り合ったという。落語「居残り佐平治」みたいだね。

始まりました、フィーリング・ジャズ・オーケストラの演奏。そして、ボーカル。

MCでは、山梨県で活動しているバンドらしい。

時間は、夕方ちかくになってました。でも、空の下ですから気分が違います。おにぎり食べるのと一緒。おいしいです。

名残惜しんで、住んでるところを尋ねると、中込。

なかごみ、と読みます。小海線だ。「旧中込学校」がある所。さっそく、明日見学に出掛けよう。