ヌーボー祭りを見て、65歳の寄り合い
今年は、夏から秋にかけて月1回の割りで清里に通ってました。
去年は、高速バスがあることを知らず、当初は鉄道で通ってました。夜、小淵沢乗り換えで小海線に乗る。
ドン、と大きな音がして急停止。
「鹿がぶつかりました」と運転手の説明。鉄路に降りて、車両点検をやる。鹿がぶつかるって、どんな状況なんだろうと、こっちが驚く。
今年も小海線に乗る。今回は、昼間に鹿を見る。ほんとに、いたんです。線路に入ってこれないように柵があっても、鹿はエサを求めて徘徊する。
警笛で、一応線路脇に避難します。でも、「どうせ、1時間に1本通るか通らないか」の電車だからと、行き過ぎるのを待つ風情。
あわてる様子は、ない。ロビン・ガスリー。
そんなこと、日比谷公園で思い出す。
ついでに思い出したのが、栗拾い。
9月に小布施まで遠出したのに、時期が早くて栗拾いができなかった。10月になったら、清里の道という道に、栗が落ちてました。
やったことあります? 栗拾い。
もう、地べたにはいつくばって拾ってました。最初は、鼻紙にくるむくらいの量で満足。
ところが、欲がある。落ちてる栗に誘われるように、とっちらけて、見境無く拾う。たちまち、新聞紙で包むほど集まる。
食べるためじゃない。拾うことに意義がある状態。
東京の八百屋で、納得しました。だいたい、商品になる栗は3cmの幅がありますね? 現地のは、大きくて1.5cm。
毎年のことだから、現地の人は相手にしません。ドングリも落ちてました。こちらは、都会のものの2倍はありそうなサイズ。
どちらも、動物たちのためのエサなんだろうか?
日比谷公園でやっていたのが「山梨ヌーボーまつり」。
普段入れない芝生に、ダウンを着込んだ小グループが酒盛りやってました。うぅ、寒ぅ。
「山梨県からやってきた36のワイナリーが、試飲させてくれるんです」と。2000円で全部できるので、欲張れば、お替わりお替わりで酩酊できる。
気持ちが大きくなって、救急車で搬送されるお兄さんもいる。
春の花見に似た、秋のワインで無礼講。いよっ。
寄り合い場所、松本楼に入る。名前は知ってるけど、入ったことないレストランの代表です。
コーヒーは飲んだことあります。でも、晩ご飯で入るのは初めて。
2日は、僕の誕生日。65歳。いよいよ、念願の年金生活突入じゃ。かみさんと、息子夫婦で計6人。ほぼ、3ヶ月に1回は誰かの誕生日。
バスの無料乗車券、銭湯にタダで入れる。これは、70歳からでしたっけ? 美術館入館料も70歳から安くなる? とはいえ、60歳からは映画が1000円だから、これはありがたいよ。
梅屋庄吉さんは、エンパテー映画の創始者。香港で写真館を経営し、明治28年に、後の中国の国父となる孫文と出会う。
大正4年、孫文は大久保にあった梅屋邸で結婚式を挙げる。時に、孫文49歳。宋慶齢22歳。犬養毅が祝福の謡をうたう。
松本楼は、辛亥革命で日本に亡命中の孫文を、梅屋社長が日本人を引き合わせるために使った場所。2人が帰国した後、宋慶齢が愛用していたピアノを寄贈される。
アップライトピアノ、ロビーにありました。
地下鉄駅に向かう途中、赤や青でライトアップされた噴水を見る。寒い夜空にピッタシ。