ドライフラワー、いつか作ります
約1ヶ月間、散歩途中の植え込みが気になってしょうがない。
特に、花や実のある植栽。呼び鈴鳴らして家人に「これは、何というんですか」と尋ねること再三。
すべては、清里で買ったトウモロコシから始まる。カラカラに乾いたトウモロコシ。粒が黄色じゃないので買いました。3本で100円。
茎のウェーブがいいでしょ?
時あたかも、トウモロコシは収穫後。畑には、来年の肥料にするのか、切り倒されたものが一面に広がっている。
「10本20本、好きなだけ持ってって」と言われたので、20本30本をもらう。まだ水分を含んでいるから重いですよ、これは。
肩に担ぎながら、「5本10本にしておけばよかった」。
今、束ねてネグラに吊るしてあります。次回行ったら、どんなドライ状態になっているか、楽しみ。
柑橘類も拾いました。梅も拾いました。これらは東京に持ち帰る。
どんどんしぼみます。黒ずみます。でも、部屋の中に匂いが充満している。
これも、ドライフルーツの一種なのか? すると、ドライフラワーに連想が横滑りして、「そういえば、プリザーブド・フラワーってのがあったね」と、図書館に赴く。
ありました、うなるほど。
雑草でもいいんです。とにかく、生花状態の色を維持してドライフラワーにするには、どうすればいいのか?
結論。
そんなことを考えてるヤツはいない。
世にあるプリザーブド・フラワー本は、すべてアレンジのテクニックを教えている。
・用意するもの
花材・ハサミ・ボンド・針金・フローラルテープ・ウレタンフォーム。
違うのじゃ。僕は、花材の作り方を知りたいのじゃ。どうすれば、しぼまず・黒ずまないドライフラワーを作れるか?
しゃくにさわるねぇ。荒れますよ、これは。加藤ミリヤ。
特殊溶液を吸わせれば、生花の状態を保てるんだろうと想像する。特殊溶液あそび、ビーカーやフラスコでいそいそ実験したいんだけど。
も一つ、清里から持って来たのが、これ。
電球のカサを作りたくて、蔓を輪にしてました。ここまでは、やる。ところが、ソケットにどう架けるか? 仕組みがわからなくて、1年以上ほったらかし。
思いつきは得意。継続して追求するのは苦手。だから、工作で完成品は一品もない。
しょうがないから、とりあえずリースにする。リースといってもあり合わせのリボンを巻いて、小枝を挿しただけ。
でも、平凡だなぁ。何かないか? 何かないか? 何かないか?
ありました、料理屋の前にディスプレイされていたもの。
「ミル貝です。いくらでもありますから、どうぞ」。
これで、森林と海洋を結ぶ「水の循環をテーマにした形而上学的リース」完成。どうにでも気楽にこじつける。
ところで今、白水社とみすず書房と東大出版会が共同で「レビュー合戦」という書評の小冊子を出してます。
大型書店で、無料配布中。
そこで「サバイバル登山家」「哲学者とオオカミ」が紹介されてました。図書館にもどって、発注する。
気分は、ベートーベンのディアベッリ変奏曲にもどる。