森の里2012最終案内 その24日

野沢南高校ですよ、知っといたほうがいいよ。明治44年創立の学校。

高原鉄道・小海線には、夕方に乗ることが多くて、その度に部活帰りの高校生たちに出会ってました。離れた座席から、彼らを眺めるのが、うれしくてね。

いっときも、じっとしてない彼ら。

岩村田駅に降り立ったのが、24日午後6時ちょい前。

時間があったので駅構内を見回す。小雀幼稚園年長組が描いた大判の絵が飾ってある。うまいんだ、これが。プロもかなわない造形と色。

すると、野沢南高校と縫い取られたバッグを下げて、坊ちゃんらが構内に入って来る。

本日、練習試合。結果は「5対3で負けました」と2年生の塩川典くん。外野手。次男坊。

甲子園に向けての毎日だか、なかなか県大会ですら勝ち続けるのはむずかしい毎年。

「大学は、東京へ行きたいです」。でも、硬式野球部だとほとんど勉強ができないと聞いているので、軟式野球部がある大学に行きたい。

こういう時ですよ、我が身が恥ずかしくなるのは。ひたすら無為に過ごし、進路なんて考えだにしなかったのでね。

ネックウォーマーの上に、キラキラした頬。軟式だって、栄冠は君に輝くさ。

喋っていると、待ち合わせの直くん登場。

直くんに、いま知り合ったばかりの典くんを紹介する。

「えぇ、野沢南高校? 俺の後輩じゃないか」と、構内で校歌を歌い始める。再会するなり、直くんフルスロットル。テンションMAX。

彼とは、1ヶ月前に清里で会いました。

牧場野外フェスで、木こり体験してたんです。30cmのヒノキを3人のお兄さんたちがノコギリを挽いていた。

見物してた僕とかみさんをけしかけて、「やれ、やれ」と叫ぶ。やったら、意外と短時間で切れた。切り株に焼きごてを押す。ほのかに木が焦げるにおい。

それから、彼らと一緒に牧場で飲んだり、食べたり、踊ったり。

その3人組と再会するために、やってきました岩村田駅
ところが、直くんはサプライズを用意してました。

まず、終電が早い小海線では清里まで帰れないから、と現地でホテルを予約し、加えて決済済みだったこと。

まいったなぁ。初めてだよ、こんな歓待。65歳が、32歳におごってもらう。

も一つのサプライズは、彼の友だちやそれぞれの彼女が迎えてくれたこと。うれしいねぇ。

寄り合い、6時から夜中の12時まで。繰り広げられた風景はラモーンズ

笑って、叫んで、決めポーズやって。歌って、踊って、「すいませ〜ん、ワインもう1本」を6時間続けてごらんなさい。

65歳は、よく生還できたと今にして思う。年長の直くんは32歳。あとの連中は22〜26歳。

・アリカちゃん  直くんの彼女。「直が、女の子にもてるのが心配で」と長いまつ毛をパチパチ。

・タカくん  直くんの弟。5人兄弟の末っ子。米コロラドで練習するプロのスノボライダー。 

・とっつあん  元柔道81kg級選手。現職は、僕のあこがれガテンの型枠工。弟子になりたいよ。

・モジャモジャくん  最近、目を付けてる女の子に告白する状況を、繰り返し何度も練習する。

・松っちゃん  写真左のお洒落ボーイ。写真右の直くんとキュートに誰かのカメラに収まる。

・ケイくん  埼玉からクルマを飛ばしてやってきました。皆んなから、誕生日プレゼントをもらう。

・のりぴ〜  ケイくんの彼女。スキューバやります。「ジンベイザメなんか、頭なでなでしちゃう」。

・直くん  「長野で花火見てきたっすよ。goproで撮るときれいですよ」。

毎年11月23日に、やってるのだろうか? 来年は行かなきゃ。動画カメラgopro、僕も欲しい。  

ハードなひとときをありがとう、ガイズ&ドールズ。