あっしは、街道を行くしがねぇもんで

気になる高速バスと高速道路トンネルの話。

4月に関越自動車道で、高速バスが事故起したでしょ? あれから運行管理が見直されて、乗る人にとっては少し安心できるようになった。

体験では、ドライバーも、ちゃんとアナウンスしてから運転するようになる。

もっとも、何言ってんだか、わからないアナウンスもある。涙ぐましい営業努力。

三菱ふそうが、新型の大型バスを予定より2年早めて来年1月に発売するとのこと。

レーダーで100m先のクルマを感知し、速度差が15km以上ある時は追突の2秒前に警告音を出す。それでもドライバーがブレーキを踏まないと、自動ブレーキが作動する。

バスと乗用車は、どちらのほうが安全技術が先行してるのでしょうか? 

大勢乗る点では、バスのほうが安全対策に積極的なの? それともシロウトドライバーが多い乗用車のほうが、安全バッチリ?

次に、中央自動車道の笹子トンネル事故。

トンネルの構造も、資料が公開されました。

クルマが通行する部分は変わらない。天井板からトンネル上部までが排ガス対策として、送気と排気ダクトが隔壁で2分割されている構造。

隔壁の高さは、2.3〜5.3mまで3段階あるのだった。換気所付近のダクトは、空気の通行量も多いから、高さを上げて容積を確保しなければならない。

なるほど、考えて設計してるねぇ。

打音検査も、2.3mならハシゴに乗るとかトンカチに棒をくくりつけてできる。5.3mとなると、一々めんどくさい。2000年を最後に、検査省略。

「だいじょうぶだろ」と高をくくっていたら、今回の事故。

たぶん、「失敗の研究」は建築土木業界が最先端を行っているでしょう。退屈なトンネルのメンテナンスを、どうすれば危機感をもって行えるか。

命に関わるようなこと、僕にはとうてい無理。なすがまま、見たことに身をゆだねるようなことなら、僕にもできる。

先日、東大本郷キャンパスの前を通っている本郷通り、実は、かつての中山道だという話をしました。案内板にあったから。

長野県・佐久の岩村田中山道22番目の宿場と書きました。パンフの受け売りで。

「どこをどう繋げれば、一本の街道になるのか?」不思議で、思い立って調べました。

江戸幕府が最初に整備したのが、海側を通る東海道。70年後に開通したのが、山側を通る中山道。山道で聴くなら、ヒラリー・ハーン

本郷通りは、日本橋から1泊目の板橋に向かう道だったのです。

本郷キャンパスが、加賀藩上屋敷跡だったのは有名でしょ? あれは、中山道を通って参勤交代に来たなごり。江戸への入り口。

膝、打ちました。

板橋から蕨・浦和と埼玉を通過して、高崎・安中の群馬に至る。軽井沢から長野県で、妻籠・馬籠の木曽街道も中山道。岐阜・滋賀を通って、東海道に合流する。

クルマを持ってないから、道路地図はなじみがない。道路センスは、江戸時代の股旅並み。

次回も、股旅の話しますね。