ほんとの寝正月になるかもしれない
本日28日。とうとう1週間、自宅でのたくってます。
「それって、ノロウィルスじゃないの?」と、友だちに電話で言われる。何ですか? ノロって。
冬の食中毒の大半は、ノロなんだって。貝や肉などを生で食べると感染する。そんなの食べてないけどな。
嘔吐や発熱はない。病院で処方された薬もまるで利かないぜ。癪に障るのは、下痢。昼は穏やかに寝てられる。夜になると、ひんぱんにトイレに駆け込む。
菌だの寄生虫だのウィルスだのって、なんとなく怪奇異聞に出てくる虫に通じるものがあるでしょ。疳の虫とか、シャクの虫に似てるような気もするし。
いいかげんにしろよ、ノロの奴ばら。
家賃も払わないで住んでんじゃねえよ。腹の中で、レッド・ツェッペリン「 天国への階段」でも聴いてるじゃないか。
お正月も近いことだし、ここは一つ床屋に行ってサッパリしようと久々の外出。
昼間なのに、底冷えがします。
暮れに「いい男になって、新年を迎えたい」のは、どちらさんも一緒。混んでます。
僕の行きつけの床屋は、お兄さんが一人でやってるので「ご飯も食べられないくらい」忙しい。この10日ばかりは、目が回る忙しさ。だいぶ、疲れた顔をしてました。
ノロは、こういう状況に暗躍するのだろうか。
近所の米屋では、餅つきが終わったところ。
「昔に比べたら、たいした量はつくりません」。かつては、6000キロつくった。6トンの餅。
1つが、だいたい30センチ四方の餅を、予約客が持ち帰る。
そうでした。小学生の頃は、暮れになると包丁で切ってました。餅が大好きで、一人で20〜30枚を切る。かたわらに布巾を用意して、包丁を濡らしながら切る。
一口大になった餅が、みるみる山になる。
1月10日頃になると、カビが生えてくる。これをていねいに削るのも楽しかった。
「今では一年中買えますけど、やはり、つきたてがいいと最近また人気になってきましたよ」とおかみさん。
隣のラーメン屋に寄る。
全部食べきれません。やはり、食欲がないんだな。