上野桜木に住む人は、時の缶詰だった
学校は世につれ、世は学校につれ。
小学校や中学校と聞いて、何を思い出しますか? 成績のことはあまり重要視されなかったから(と自分で思い込んでるだけ)、毎日が楽しくて欠席ほとんどなし。
だいたい、校庭の隅っこで動物や鳥を飼ってたでしょ? 今じゃ、あまり見かけなくなりました。
伝書鳩というのもあった。
家でも伝書鳩を飼ってる友だちがいました。出口を開いて空に放ち、しばらくするとちゃんと帰ってくる。どっかへ飛んで逃げないのが不思議だった。
そういえば、オリンピックの開会式なんかで、よくハトが放たれますね? あれも、帰巣本能のある伝書鳩らしい。大勢の愛鳩家から集めるから、Aさん家・Bさん家・Cさん家に帰っていく。
現代でも、伝書鳩が趣味の人いるかなぁ? 渋いよねぇ。 江崎浩司。
小・中学校の同級生「チビだっち」かおるちゃんの地元案内。彼女の人生には、引っ越しというものがありません。生まれた家に今でも住むという、都民では考えられない希有な存在。
・日本に郵便番号制度が導入された時、住所名を改訂してしまったので、由緒ある地名が無くなってしまいました。
そういうこともあった。
・台東区の吉原や山谷地区は、今は日本堤、清川、橋場、千束、竜泉になりました。我が家の上野桜木は、相当な運動を地元でして、やっと谷中に変えられなくて済んだのです。
台東区になじみのない人には、見当がつかないでしょ?
上野桜木、ほんとに由緒ありそうな名前だよね。一言でいえば東京芸大がある所。上野の公園の北側。
・上野桜木は商店街やスーパーがない陸の孤島なので、いつも買い物は、谷中銀座、千駄木、根津、入谷、根岸です。
だいたいの土地勘がつかめました?
・今までも、コンビニやレンタルビデオもできたのですが、すぐつぶれました。おととい、ローソン100(100均)ができてびっくりです。
どんどん続く、「チビだっち」通信。
・ 去年放送した「アド街ック 上野桜木」です。1丁目と2丁目しかないのに、放送したので、びっくりしました。
寛永寺は、徳川慶喜が鳥羽伏見の戦いから江戸にもどって謹慎した菩提寺。
その寛永寺の門前にあるのが、「パティシエ イナムラショウゾウ」の洋菓子店。高価なのに、いつも買う人が並んでいる。
・奥さんの実家が、上野桜木だからここに店を出したとか。
地元、地獄耳情報です。
寛永寺子院が点在し、東京芸大の画学生御用達の額縁屋とか喫茶店があり、和菓子処とか古道具屋とか、「時の缶詰」のようなエリア。
とにかく、「チビだっち」家は引っ越ししてないから、物持ちがいい。小学校の通信簿はもちろん、幼稚園時代の絵から赤ん坊時代のよだれかけまで(と想像する)保存。
送られて来ました、中学校の遠足写真。しかも、パウチ加工。ところが、自分がどこにいるのかわからない。何度見ても、わからない。
そんなこと、ある?